辺野古の映像

・いじめでキズついた子どもたち、低賃金、長時間労働

 非正規をしいられて仕事を辞めていく若者。そこには

 パワハラやセクハラもからんでいる。ひとり親の子育て

 などなど手を差し伸べて支援していかなくてはならないことが

 山積みなのに。あの辺野古の海への土砂投入の映像を見ていると、

 くちさきだけで優しさはなく本気で多くの社会的問題を解決しよう

 という意志が感じられない。

テレビ番組

NHK「始発物語」とか、テレビ朝日「ポツンと一軒家」など、

 最近個人をさらしているテレビ番組が多いけど。何時に働きにでてるとか、

 何人家族で住んでいるとか個人情報を顔入りでばらしちゃって大丈夫なのだろうか。

 心配してしまうのはわたしだけ。それがヒューマンドキュメントなの?

瀬川晶司 『泣き虫しょったんの奇跡』

・最近読んだ本のなかでダントツにおもしろかった!

 一度は断念したプロの将棋指しの道を鉄の掟に挑戦して夢を実現させた自伝。

・この本を原作とした映画を観ていたからないようはわかっていたが、それにしても

 一気に読んでしまった。この人文才あるなあ。

 

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

 

 

半藤一利 『山県有朋』

・お正月にBSで明治天皇の皇后の番組があった。明治天皇はあだ名を

 つけるのを得意としていたという。

 ・山県有朋のあだ名はキリギリス。

山県有朋 (ちくま文庫)

山県有朋 (ちくま文庫)

 

・幕末志士のなかではいちばん人気がないのは山県有朋ではないだろうか。

    著者も不人気がゆえに資料やエピソードが少ないとあとがきでなげいている。

・明治の三傑が亡くなって明治を引っ張っていくのが、陽の伊藤博文と陰の山県有朋

 いやあ、明治のこと有朋のことホント勉強不足でした。吉田松陰尊王を生涯を

 かけてつきつめていって、のちの昭和だけでなく平成の終わりまで影響を与えて

 いるという恐ろしさ。明治150年を考えるのにふさわしい一冊になりました。

2018年をふりかえる

・そうか西荻窪戎南口店のコの字カウンターがなくなって
 もう一年になるのか。あれから北口店に1回行ったきり
 だなあ。う〜ん、時間が経つのは早い。
・映画はほとんど深谷シネマで観ていたな。いままでは
 東京まで行って単館ロードショーが多かったけど。あれ、
 最近はネット予約になってきたから、高崎線が遅れたり
 するとあせるのですごい早めに家をでて時間をつぶすの
 がネックだった。深谷シネマは3つ先の駅だから重宝
 しています。
         
・本はことしの前半は読めなくて、ここのところペースが
 上がってきたから平年並みの読書量といったところか。
 でも途中で投げ出した本が多く、集中力の持続がなかった。
 新聞や雑誌も同様でほとんど読まないでたたんでしまったり
 でした。ほんとよくない傾向。原因はわかっているスマホ
 SNSである。
・新刊だと積読にするにはもったいないからと読み終わらせる
 のだが、つまらない本も多かった気がする。ほとんどが新書
 だけどね。
・ことしよかった本

「龍馬暗殺」桐野作人(吉川弘文館
「浮かれ三亀松」吉川潮新潮文庫
「マイルス・ディビス自叙伝1・2」(宝島文庫)
「ある男」平野啓一郎(文学界6月号)
「右翼の戦後史」安田浩一講談社現代新書
大山康晴の晩節」河口俊彦ちくま文庫
「悪魔の玉手箱」時実新子(実業の日本社)
「言の葉さやげ」茨木のり子花神社)

・「右翼の戦後史」は新書だけど一気読みしたなあ。
 マイルスの自叙伝はおとらのマスターに進められて
 読んだ。いままでマイルスの伝説がどれだけ偏見に
 満ちていたか。
・それぞれ目を開かせてくれた、「言の葉さやげ」には
 まいってしまった。「人生で一番好きな本」っていう
 のがわたしのなかにはなかったのですが……
・来年もよろしくお願いします。

時実新子 『悪女の玉手箱』

・図書館で借りてきた、久しぶりの時実新子。面白い本
 は多々ありますが、この本はそのなかでも愉快で楽しい本です。
 自分でもほらふきと言っていますが、どこまでが本当でなにが
 嘘なのかわからないエッセイ。
・駅で買った天津甘栗のはなしが出てきますが、最近見かけなくなり
 ましたね。むかしはどこの駅にも売店が出ていたと思うのですが。
 吉祥寺ハモニカ横丁の天津甘栗もいつの間にかなくなってしまった。

悪女の玉手箱

悪女の玉手箱