・江東フォークフェスティバルに行ってきました。都営新宿線で
住吉で降りて会場のティアラこうとうへ。
・サブタイトルが「フォーク黎明期1969 2012へのメッセージ」
とある。監修が田川律さん。お会いできなかったのは残念でした。
・ほんと久しぶりのコンサート。演奏中に缶ビール飲んでいたら、
係員に注意されてしまった。最近はそうなんだ。窮屈になった
もんだ。
*
・最初は中川五郎。これは前にもブログに書いたが、生まれて初めて
のライブが中川五郎だった。中学二年の時、埼玉大学のむつめ祭。
・そのときとスタイルは変わらない。歌でものがたりをつづる。
きょうも上関原発を織り込んだ「一台のリヤカーが立ち向かう」
など三曲。
*
・次は、よしだよしこ。やっぱいいわこの人。声もいいし、ギターもうまい。
独自のスタイルを持っている。スチールギターにスライドギター。
・よしだよしこを知ったのは古くない。2004年の高田渡をメインと
したライブの時。「SHAKE!」という曲だろうか。ネットで調べた
のだがよくわからない。「ゆさぶられてもふりおとされない」を
延々と歌い客席を一周していた。このパフォーマンス!
*
・大塚まさじ。あれはいつごろだったろうか。仕事がうまくいかず
やさぐれたいたときに、急に生で「プカプカ」を聴きたいと
思って、曼荼羅2に西岡恭蔵&大塚まさじを観に行ったことがある。
・「月の祭り」「天王寺想い出通り」「男らしいってわかるかい」
あと、もう1曲が3.11を歌っている。きょうは、みんななにかしら
メッセージを残している。
*
・なぎら健壱。白いティンガロンハットに赤いシャツのトリオ。
なぎらは、中学時代に聴いた「悲惨な戦い」。放送禁止歌なのに
どこで聴いたのだろう。月に一度、曼荼羅2ライブをやっているので
いつかは観にいこうと思いながらきょうが初めて観る。
・「銀座カンカン娘」「ケメコ」「日輪」「昭和の銀次」。
トークはさすが観客を引きつける。結構、声がいいんだよな。
*
・休憩のあと、わいわい合唱団。ワークショップの参加者がステージに
あがって歌う。「春」「翼をください」。40年前のフォークライブ
だったらありえない風景。観客が年を重ねたあかし。
・メローボイセス。青木まりこ、四角佳子、竹田裕美子。
「ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー」。
*
・四角佳子。おけいだ。もうそれだけで通じる年代です。いやあ、
でもおけいが観られるなんて。「雨が空から降れば」「あめのことば」
「いっしょに帰ろう」「インドの街を象にのって」
・やっぱり六文銭の歌を聴いていると及川恒平はいいなあと思う。
*
・そしてエンケン。遠藤賢司も65歳か。わたしのなかで
エンケンは中学の時に聴いた「カレーライス」で止まっていた。
それを打ち砕いたのがドミューンで観た去年のフェスティバルFUKUSHIMA!。
エンケンが演奏はじめたらどしゃぶりの雨。終わったと同時に
止んだという。あれは伝説ですね。
・「夜汽車のブルース」「夢を叫べ」「もうちょっとだけ頑張ってみようかな」
あともう1曲。津軽三味線を観ているような、引きつけられる。
・エンケンはことば。詩というよりことば。エンケンきたよ!
・見栄をきって、六法を踏んで退場。
*
・五つの赤い風船。二十歳前後のころ、北海道を旅していた。
通常は野宿なのだが、たまにユースホステルに泊まった。
夕飯後、ミーティングというのがあってみんな集まって、
ゲームをしたり唄を歌ったり。こっちはユースに泊まる
ことがうしろめたいからミーティングはきらいだった。
・どこのユースでも歌われたのが「遠い世界に」。
・それが旅から帰ってきたら、「遠い世界に」がみみについて
五つの赤い風船が好きになってしまった。もう、その頃は
解散していたから、西岡たかしのコンサートに2回ほど
いったなあ。それ以来だよ西岡たかし。御年65歳。
・30年ぶり。いやあ、オレも年を食ったもんだ。
・この日に西岡たかしが持ってきたガットギターが
40年前にファーストアルバムで引いたときのもの。
・「一つの言葉」「ぼくは風」「遠い空の彼方から」
「これがぼくらの道なのか」
・エンディングは、みんなステージにでてきて「遠い世界に」
・きょうは、自分の音楽史を総括するつもりできたのだが、
「なつかしいなあ」では終わらないことがわかった。