桐野作人 『龍馬暗殺』

・昨日は、不忍ブックストリートの助っ人さん
 顔合わせ会でした。30人近くの方に集まって
 いただきました。ことしはリピーターの方が
 多くうれしい限りです。一箱古本市のことに
 ついては改めてこのブログに書きます。
         
・歴史ものが読みたいと思い、ある有名な歴史家
 の方の文庫を買って読んだのですが、つまらない。
 いままでに何冊も読んでいるのに。もう、亡くなら
 れていての新刊なので、出す必要はなかったの
 ではないだろうか。
         
・桐野作人 『龍馬暗殺』(吉川弘文館

・そんなことで欲求不満が高まっていたので、この本は
 読みだしたら止まらなかった。
・一次史料を読みなおして、それを分別して龍馬暗殺
 を解いていこうと。ほんと歴史ってミステリーを
 読んでいるようだ。
・たまたま先日NHKBS「英雄たちの選択」で龍馬暗殺を
 取り上げていて、司会の磯田道史が言っていたが、

龍馬が生きていたらその後の明治維新もずいぶんと変わって
いたのではないか、というところに龍馬暗殺は誰がやったの
かというところが知りたくなる。

 と、そしてそこから龍馬は英雄にされて、あとから物語
 が作られていって、真実がわからなくなっていく。
・あまりこの本のことを書いてしまうとこれから読むひとに
 魅惑になるので控えますが、あれが後世のノンフィクション
 なんだというのはびっくりでした。
・龍馬が歴史教科書から消えるというニュースがありましたが、
 そうなんだということがよくわかりました。だからといって、
 希代の周旋家として龍馬は歴史に影響を与えていて、それが
 物語を生んでいるということのようだ。