茨木のり子 『一本の茎の上に』

・流連荒亡(りゅうれんこうぼう)……遊楽にふけって家に帰るのを

 忘れること。

・頓悟(とんご)……ただちに悟りを開くこと

・軽佻浮薄(けいちょうふはく)……軽はずみでふらふらしているさま

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茨木のり子 『一本の茎の上に』(ちくま文庫)読了。

 

一本の茎の上に (ちくま文庫)

一本の茎の上に (ちくま文庫)

 

・この本に出てきて意味も読み方もわからずに辞書で調べた単語。

 ほんと漢字を知らないなあ。いままでよく仕事をやってきたもんだ。

・漢字だけでなく茨木のり子はいろいろなことを教えてくれる。

 世の中の矛盾点をぐさりと刺してくれる。そのここちよさ。今回は、

 葬式のことでいつくかなるほどと思わせるところがありました。

山本安英木下順二にも興味がわいてきた。

・散文は苦手だと書いているが、わたしにとっては一番好きな書き手。

 表題作の「一本の茎の上に」の文章は理路整然としていて、その上に

 滑らかである。