刈部山本『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』(光文社知恵の森文庫)

 

埼玉「裏町メシ屋」街道旅 (光文社知恵の森文庫)

埼玉「裏町メシ屋」街道旅 (光文社知恵の森文庫)

  • 作者:刈部 山本
  • 発売日: 2020/08/06
  • メディア: 文庫
 

 ・読了!

・むかし川口出身の友人と月島でもんじゃ焼きを食べたのだが、すごく慣れた手つきで焼いていた。聞いたら「子どもの頃、駄菓子屋でもんじゃ焼きを食べた」とのこと。川口の隣町であるわが故郷浦和には駄菓子屋にもんじゃ焼きはなかった。著者も川口出身でこのことを書いていた。浦和は文教都市でプライドが高く山の手志向なのに対して、川口は工場街で足立と陸続きなので下町の影響が大きいのではないかなぁ。

          *

・それにしても本の題名通り、埼玉の食について埋もれてしまいそうなお店を丁寧に詳しく書いてあるのに感心しました。著者が書いているけど埼玉のほうが入れ替わりの激しい東京より食文化が豊かなんじゃないかと、同意します。