城山三郎『雄気堂々(上・下)』(新潮文庫)

・埼玉の三偉人は、「群書類従」の塙保己一、「日本初の女医」荻野吟子、

    そして「日本資本主義の父」渋沢栄一です。なんてえらそうに言って

 ますが最近知りました。郷土愛が自慢なのになんてこった。

城山三郎『雄気堂々(上・下)』(新潮文庫)読了!

 

雄気堂々(上)(新潮文庫)

雄気堂々(上)(新潮文庫)

 
雄気堂々(下)(新潮文庫)

雄気堂々(下)(新潮文庫)

 

大河ドラマの進行を待ち切れずに読んでしまいました。

 渋沢栄一のこともほんと知らなかったな。

・先日、深谷の先の岡部を散歩したのですが、高島秋帆幽閉の

 岡部藩代官屋敷跡という案内を見つけて、こんなところに

 あるんだと思った。だいたい岡部藩なんてあったことも

 知らなかった。自称埼玉愛が泣けてきます。

         *

徳川慶喜のことも改めて知ることになった。大政奉還がなぜ

 すんなりいったかというのも徳川慶喜尊王攘夷水戸藩出身

 だということ。ちょっと考えればわかることなのに。

蛤御門の変は、長州対薩摩会津の闘いだと思っていたが、トップに

 は徳川慶喜がいたということも知らなかった。

・ずいぶんむかしだけど司馬遼太郎「最後の将軍」を読んでいるんだから

 知らなかったというよりすっかり忘れてしまっていたんだな。

         *

城山三郎面白いなあ。これもむかしだけど「落日燃ゆ」を読んで以来

 じゃないかな。「男子の本懐」でも読んでみるか。こういうのが

 なかなか古本では見つからないんだよな。