田川律さんに聞いたこと

 

・音楽評論家 田川律さんが亡くなれれた。

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・いつも会うと「やあやあ」って両手で握手してくれて、

 こちらの緊張をやわらげてくれる温かいひとでした。

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大人数の食事をつくるのにスパゲッティが一番安く

できるんだよ。

・律さんは料理家でもあり、黒テント春一番コンサートで

 まかないをつくっていました。わたしがお会いしたのは

 神保町のヒナタ屋での「りつ・つくる」。律さんの

 料理を味わえるというイベントで50回以上続いたんじゃ

 ないかなあ。ヒナタ屋では古本を販売する「やまがら文庫フェア」

 も開催させてもらっていたので、重なるときも

 ありよくご一緒させてもらいました。

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ハンバート・ハンバート

・おすすめのミュージシャンを質問したらこの答え。

 ハンバート・ハンバート、CD買って、日比谷野音にも

 観に行くようになりました。

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最近、夜になるとユーチューブで音楽動画を見つけて

面白いものはフェイスブックで紹介しているんだ。

・そうそう、フェイスブックをはじめたきっかけは、

 律さんでした。

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ライ・クーダーにインタビューしたことがあるんだけど、

「最近、仕事がひまで映画音楽ばかりやっている」と

言ってた。

・大好きなライ・クーダーのはなし。鼻から太い息が

 出ました。

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80年代の渡を知っているか。

・これも大好きな高田渡のはなしをこちらから聞いたのだ。

 思い出すと80年代はフォークソングが流行らなくなって

 いってライブで客も集まらなくなっていたという。

 考えてみるとわたしも80年代(特に後半)はフォークソング

 聴かなくなっていましたね。

・なにかに書かれていたが、律さんは西岡恭蔵が亡くなって 

 2年間ほど西岡恭蔵の曲は聴くことができなかった、と。

 そんな心うちなのにわたしは西岡恭蔵高田渡のはなしを

 律さんから聞こうとしていた。ごめんなさい。

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ジミヘンは長生きしていればマイルスデイビスになれたよ。

・このことばが一番印象として残っています。合掌。