吉村昭『熊撃ち』

・学生のころ、ヒッチハイクをしながら北海道を

 廻っていた。クルマに乗せてもらっていつも

 こちらから聞いていたのが、

 「このあたりはヒグマが出ますか?」だった。

・地元ひとに教えてもらったヒグマのはなしで

 覚えているのは二つ。ひとつは松前から江差

 向かっていたときだったか。そのひとは渓流釣りに

 山に入るそうで、あるときヒグマのふんに出くわして、

 慌てて釣りをせずに帰ってきた、というはなし。

・もうひとつは、オホーツク海沿岸の浜小清水あたり

 だったと思うが、熊撃ちの名人がひとりで狩りに

 出かけたが戻ってこないので捜索に出かけたら、

 無残なすがたで発見されたというはなし。

吉村昭『熊撃ち』(ちくま文庫)読了!

NHKのドキュメンタリーで「OSO18 ある怪物

 ヒグマの記録」という番組をみた。道東で4年間に

 65頭の牛を襲いまだ捕獲されていないヒグマの

 はなし。

・そのヒグマOSO18 は牛を引きずって森に入っていって

 食べるそうだ。また、非常に警戒心が強くひとの臭いが

 すると逃げていってしまうそうだ。

・この本にもそのような事柄がでてくる。リアルな描写で

 書かれているので読みながら怖くなる。