大崎善生『編集者T君の謎』

 

・大崎喜生『編集者T君の謎』(講談社文庫)読了!

・大崎喜生の将棋エッセイ。探していた本がやっと

 読めました。もうこれ以上は将棋エッセイは本に

 なっていないんかな。もっと読みたいよ。文章が

 好きだから将棋以外の小説を読むとするか。

 

【映画】「うたうひと」早稲田大学小野記念館ホール

・念願の「うたうひと」を観てきました。

・東北記録映画三部作のひとつで監督は

 酒井耕・濱口竜介の共作です。

・みやぎ民話の会の小野和子が聞き手と

 なって3人の語り手が民話を話すという

 ドキュメンタリー。

         *

・2015年に谷根千<記憶の蔵>で行われた

 上映で、「なみのこえ/新地町編」は観

 ました。この時に濱口竜介監督が上映後

 にトークを行いまいした。このときから、

 濱口竜介にハマっていくのですが……。

 民話には興味がなく、小野和子も知りません

 でした。それで「うたうひと」を見逃して

 いました。

         *

・それから数年経ってNHK Eテレ「こころの時間」

 を見て小野和子に感動して「あいたくてききたくて

 旅にでる」を読んで小野和子にハマりました。

濱口竜介+小野和子を<記憶の蔵>で逃してしまって。

 そうそう<記憶の蔵>では小野和子のトークもあった

 のです。

         *

・今回ラッキーなことに早稲田の上映が休みの日と重なって

 観ることができました。濱口竜介の映画は、原点に語りが

 あるのだなあ。「ハッピーアワー」も「ドライブマイカー」も

 語りが要素になっている。

         *

・「イザイホー」と「うたうひと」ここのところの課題であった

 映画を立て続けに観ることができて本望です。

・写真は2015年<記憶の蔵>のちらしです。

【映画】「沖縄久高島のイザイホー」新宿紀伊國屋ホール

・念願の「イザイホー」を観てきました。

・イザイホーとは、久高島で600年以上前から12年に

 一度、うし年に行われてきた神事です。イザイホーは、

 1978年を最後に休止している。この映画はその1978年の

 記録映画です。

        *

・イザイホーはどこで知ったのだろうか?

 沖縄に行ったときにこの映画を作ったひとを紹介された、

 その時だったろうか。観たい観たいと思っても東京では、

 なかなか上映会に会う機会に恵まれなかった。

・勝手に憑依してトランスがかる、なんて思ったのだが

 そうではなく非常に精緻な儀式だった。祭祀歌謡は、

 まったく言葉が分からず、字幕を読んでいた。それに

 してもこちらに向かってくるような感じはなになんだろう。

 どこか遠いところで接触していたように感じる。

 

小澤征爾『ボクの音楽武者修行』

 

小澤征爾『ボクの音楽武者修行』(新潮文庫)読了!

・最近、この本をやたらと見かける。Xだったり、

 新聞の書評だったり、テレビでも「理想的な本棚」

 で取り上げられていた。以前から読まなければ、と

 思っていたがクラシック音楽だし手が伸びなかった。

        *

・読んでいて浮谷東次郎『がむしゃら1500キロ』を 

 思い出した。時代もほぼ同じ昭和34年と昭和33年。

・ちょうどわたしが生まれたころのはなしだが、時代の

 空気を感じる。赤ん坊であっても同じ空気を吸って

 生きていた。戦争からの立ち直ってきた時代。

・無鉄砲といえばそれまでだが、バイタリティー

 すごいものがある。

        *

・いつも思うが才能と運があっても人間性が豊かで

 なくては成功しない。小澤征爾が音楽界の巨匠から

 好かれていたのはそのあかしではないかな。

        *

古い日本と新しい日本がいつも敵視し合って生きている

ような感じを受ける。それがどれほど新しい日本の成長

をさまたげていることか。

・小澤が世界を観てきた感想ですが。「大きく前進している」

 のだが「気がかりである」と言っている。

・いまの日本も変わらないよね。

        *

 

 

 

 

 

津野海太郎『かれが最後に書いた本』

 

・TBSドラマ「不適切にもほどがある」が

 いやあ、面白かった。昭和の良さは、寛容だね。

 改めて思った。さすがにハラスメントとか考えたら

 いまの世の中のほうがいいんだけど。最終回で、

 そこらへんを阿部サダオと吉田羊のやりとりは

 うなづけた。「ディスコのサラダバー」なんて

 すっかり忘れていて笑った笑った。さすがクドカンです。

・「すきゃんだる」の令和のマスターが沼田獏。

 これまた懐かしい名前。調べたら84歳か。

 びっくりしました。

        *

津野海太郎『かれが最後に書いた本』(新潮社)

 読了!

津野海太郎さん、84歳の本。

・この本を寝る前にふとんの中で読んでいたら

 怖くなった。自分のことも含めてだんだんと

 老化が進んでいることがリアルに書いてある。

 そして出てくる人がほとんど亡くなっている。

目と足。そのふたつを奪われたら、おれなんか、

どう生きていけばいいのかわからんよ。

・いまはそうでもないと書いてあるのだが、わたし 

 も本を読むことと歩くことを奪われたらと思うと。

 まだ津野さんまでの境地には達していないという

 ことか。

        *

小沢信男さんのことも書いている。小沢さんは谷中

 に住んでおられて、不忍ブックストリートの一箱

 古本市でよくお見かけした。話したことはないが。

平野甲賀さんは、60年間もの付き合いがあったそうだ。

 もう10年ぐらい前だろうか。主宰されていた西神田の

 スタジオイワトでの「小島武展」を見に行く。平野さん

 ご夫婦がいらっしゃって客はわたしひとり。甲賀さんが

 説明ガイドをしてくださった。もう緊張してなにをはなされ

 たかは覚えていないがいい思い出です。

・余談ですが、スタジオイワトより前のシアターイワトのWEB

 はまだ見られました。ふちがみふなとのライブに行ったの

 ですが、このwebを見ると2009年の5月なのですね。

・もうひとつ余談。津野さんはわたしの実家の近くに住んでいる

 ので、よくいくうなぎ屋とか図書館とか親近感があります。

 近くの公園で本を読んでいるそうでそんなところに出会えない

 かなあ。

        *

・津野さんのこの本の続きが読みたい。

 

 

 

 

赤木かん子『火打ち箱』

赤木かん子『火打ち箱』(フェリシモ出版)読了!

 原作はH.C.アンデルセンペーパークラフト高野文子

         *

・もちろん高野文子案件である。昨年の不忍一箱の

 レインボーブックスで購入。本の存在は知っていたが、

 新刊で買うのもどうかなと思っていました。

高野文子ペーパークラフト。このひとの

 感性は立体でも素晴らしい。表紙の折り返しに書いてある

 アイコンイラストもいいわあ。だれか、これを

 Tシャツにしてくれないだろうか。

杉本昌隆『師匠はつらいよ』

 

・杉本昌隆『師匠はつらいよ』(文藝春秋)読了!

・言わずと知れた八冠制覇藤井聡太の師匠である。

 もちろん藤井ネタが満載ではあるが、将棋界内外

 のはなしもいろいろあって面白く読めました。

・文才がありますね。

実力と運がなくても、友がいればそれなりに人生は

楽しい。

・勝負師としてのいちめんも

とことんまで脳を鍛え、対局に向けて自分を追い込む。

コツは疲れ果てるまでやること。そうすれば、悩む時間

もなくなり、グッスリ眠れるのだ。

・これなんか大いに役立つことばだ。