2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年をふりかえるー出会ったことば編

・ことし出会ったことばです。読んだ本のなかからも とりあげます。 * ・「ウソつきと知りながら、そのウソに目をつむったまま 指導者を抱えていると、肝心な時に聞きたい言葉が聞けない。 自分たちの選択は、自分たちに返ってくる」 (1/9 毎日新聞朝刊 オ…

2021年をふりかえるー読書編

・ことしをふりかえります。 ・2020年2月以来、1年8ヵ月ぶりに古本の棚を借りている 古書西荻モンガ堂に行く。いやあ、長かった。こんなに 長い期間東京に行かなかったのも生まれて初めてじゃない かなあ。 ・古本屋にもほとんど行ってなくてことし買った古…

林恭子『ひきこもりの真実』(ちくま新書)

ひきこもりの真実 ――就労より自立より大切なこと (ちくま新書) 作者:林 恭子 筑摩書房 Amazon ・林恭子『ひきこもりの真実』(ちくま新書)読了! ・ことしのベスト本です。いい本です。林さんの伝えたいという 気持ちがあふれています。自分たちの活動や問…

呉座勇一『頼朝と義時』(講談社現代新書)

頼朝と義時 武家政権の誕生 (講談社現代新書) 作者:呉座勇一 講談社 Amazon ・先日、吉見町を散歩した。吉見の百穴から源範頼館跡へ。 源平の合戦では大将をつとめたのに兄の頼朝、弟の義経に比べて 地味な存在の範頼。館跡は記述はなく伝承だそうだが、この…

中部博『プカプカ 西岡恭蔵伝』(小学館)

・著者も書いているが、西岡恭蔵の評伝本がでてない。本人も自伝のようなもの は書いていない。たしかにあってもよさそうなのに。でもこの本を読むと まわりのひとのショックが大きすぎて書けないのが原因じゃないかなとも思う。 * ・林隆三がピアノ弾きの…

増田みず子『小説』(田畑書店)

小説 作者:増田 みず子 田畑書店 Amazon ・10月14日の毎日新聞朝刊。『連載「ぶらっとヒマラヤ」を終えて』という 記事。「ぶらっとヒマラヤ」は中年記者のヒマラヤ挑戦記。この連載は おもしろくていつも楽しみにしていた。山と向き合うことによって自分 と…

今井金吾『今昔中山道独案内』(日本交通公社)

今昔中山道独案内 単行本 作者:今井 金吾 JTB Amazon ・先日、五街道を歩いたという友人と中山道のはなしになって、 「今井金吾の『今昔中山道独案内』はバイブルだよな」と言って いた。わたしも同感である。 ・江戸時代の古地図と国土地理院の2万5千分の…

山下賢二『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』(夏葉社)

・山下賢二『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』(夏葉社) を読了! ・すぐに読んでしまった。歌詞制作の背景とか、生き方とか、 著者が引き出して書いてある。松本隆がリラックスしてはなして いるようで著者との距離の近さを感じる。 ・それにしても夏葉…

日々のこと24ーむんじゅるくもこちゃん

www.youtube.com・音の台所さん、ユーチューバ―デビューです。 題して「むんじゅるくもこちゃん」。まだはじまったばかりですが、 どのように進んでいくんでしょうか。これからがたのしみ。 oto-kitchen.com・「むんじゅるくもこちゃん」とは、こちらで解説…

日々のこと23ー自分の居場所

・6/16毎日新聞朝刊「ナビゲート2021 生活蝕む過剰自粛」 と題して浜崎洋介さんが書いている。 mainichi.jp・コロナ禍の自粛過剰で一番蝕まれているのは「サードプレイス」 (第3の場所)と呼ばれる場所だと。自宅(第1の場所)、 職場・学校(第2の場所…

なぎら健壱『関西フォークがやってきた!-五つの赤い風船の時代』(ちくま文庫)

・若いころよく北海道を旅していた。旅先で出会ったひとから なにかと影響を受けて帰ってくることがある。長万部駅で野宿 したときは、同じような一人旅三人と雑談していたら3人とも 植村直己の大ファン。そのころわたしはそんなに植村のことを 知らなかった…

永島慎二雑記101 山岸長一郎

・NHKBSで朝ドラ「あぐり」が再放送されている。美容室あぐり、飯田橋のブックオフ (文鳥堂飯田橋店と言ったほうがよいか)の裏の突き当りのビルの4階ぐらいにあった よなあ、なんて思い出していたが、記憶違いのようでした。でもどこかで見た。 ・なかなか…

高田渡写真集『高田渡の視線の先に-写真擬-1972-1979-』

・高田渡の写真集が出るという。以前このブログで 「高田渡の写真集でないかなあ」と書いたことがある。 ・高田渡の自伝「バーボンストリートブルース」(ちくま文庫) の写真がモノクロでどれもよくて。写真のセンスが あるなあ、って思っていた。 www.ritt…

殿山泰司が愛したジャズ

www4.nhk.or.jp・4/17(土)午後11時から午前1時 NHK FM 「JAZZ TONIGHT 殿山泰司が愛したジャズ」 ・なんと殿山泰司の特集番組があるとは。「JAMJAM日記」や 「ミステリー&ジャズ日記」から選曲されるのであろうか。 どんな曲がかかるんだろう。楽しみです…

新藤兼人『正伝殿山泰司 三文役者の死』(岩波書店 同時代ライブラリー)

・新藤兼人『正伝殿山泰司 三文役者の死』 (岩波書店 同時代ライブラリー)読了! 三文役者の死―正伝殿山泰司 (同時代ライブラリー) 作者:新藤 兼人 発売日: 1991/03/15 メディア: ペーパーバック ・『三文役者あなあきい伝』に続けて読んでしまった。 こち…

殿山泰司『三文役者 あなあきい伝(PART 1・2)』(ちくま文庫)

・ここんところ本が読めない。気になる新書を買ってきては 途中で投げ出している。新書が読めない。 ・本棚には読んでいない本がたくさんある。読もうと思って 買ってきた本たち。そんな本が並んでいるのに、読もうと 思う本が見つからない。そんな中で探し…

城山三郎『雄気堂々(上・下)』(新潮文庫)

・埼玉の三偉人は、「群書類従」の塙保己一、「日本初の女医」荻野吟子、 そして「日本資本主義の父」渋沢栄一です。なんてえらそうに言って ますが最近知りました。郷土愛が自慢なのになんてこった。 ・城山三郎『雄気堂々(上・下)』(新潮文庫)読了! …

金智英『隣の国のことばですもの』(筑摩書房)

隣の国のことばですもの ――茨木のり子と韓国 (単行本) 作者:智英, 金 発売日: 2020/12/24 メディア: 単行本 ・金智英『隣の国のことばですもの』(筑摩書房)読了! ・きょうの新聞に内閣府の外交に関する世論調査が載っている。 日韓関係は、「良好だと思わ…

『埼玉のトリセツ』(昭文社)

埼玉のトリセツ 発売日: 2020/06/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) ・『埼玉のトリセツ』(昭文社)読了! ・いやあ、面白かった。この本、硬くないところがよい。 たとえば、埼玉県の木は?とか、そんなところから入って いたら手に取らなかった。 ・副…

なぎら健壱『高田渡に会いに行く』(駒草出版)

高田渡に会いに行く 作者:なぎら 健壱 発売日: 2021/01/18 メディア: 単行本 ・なぎら健壱『高田渡に会いに行く』(駒草出版)読了! いやあ、一気読みとまではいかないがそれに近い。 本文二段組で331ページだから結構な読みでがある。 ・もう高田渡が亡く…

記憶の断片1-細長い店・細長い店主・細長いそば

bunshun.jp・キッチン南海の並びに間口が狭く奥に長いカウンターのある立ち食いそば屋 があった。ひょろっと背の高い店主が細長いそばを茹でていた。坪内さんが通った のはあの店だったのだろうか。うん、「スタンドそば」って名前は覚えて いるなあ。 蕎麦…

相性のいい古本屋

・新年あけましておめでとうございます。 もう、どういう1年になるのでしょうね。 * ・大泉学園のポラン書房が2月7日で店舗を閉めるとのツイート。 ショックです。わたしには相性のいい古本屋があって ポラン書房はそのうちのひとつ。 ・相性のいい古本…