2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年をふりかえる……ことば編

・ことし出会ったことば。 * ・「自由を得た代わりに、自らの言動を自省するのではなく、 自らの責任を他者に押し付けて、自分は常に正義の側に いると言わんばかりの、計算が先行する社会になって しまった」 (2/15 毎日新聞朝刊 保坂正康の昭和史のかた…

2020年をふりかえる

・ちょっと早いがことしをふりかえります。 ・ことしは棚を貸してもらっている古書西荻モンガ堂に2回本を 送って並べてもらった。いつもだと月に一度はおじゃましていたのに 2月以来お伺いできていない。 ・古本屋には3月以降ほとんど行けてない。北本の富…

水森亜土『右むけ~っ、左 !!』(河出書房新社)

右向け~っ、左! ! : 人と同じでなくっていいじゃない。自分らしく行こう! 作者:水森亜土 発売日: 2020/03/25 メディア: 単行本 ・読了! ・こんなにさらさらと読めてしまう自伝も珍しい。 どうしてさらさらと読めてしまうのか、石井好子の あとがきのような…

「埼玉ぶらり歴史探訪ルートガイド」(メイツ出版)

深谷清心寺 平忠度の墓 ・深谷 清心寺の平忠度の墓に行ってきました。中山道から高崎線をまたいですぐ。 日本史のなかでも好きな時代が源平の合戦。平忠度は清盛の弟で薩摩守。 いまは死語かもしれないが昭和のころは電車をキセルすることを薩摩守と呼んでい…

刈部山本『埼玉「裏町メシ屋」街道旅』(光文社知恵の森文庫)

埼玉「裏町メシ屋」街道旅 (光文社知恵の森文庫) 作者:刈部 山本 発売日: 2020/08/06 メディア: 文庫 ・読了! ・むかし川口出身の友人と月島でもんじゃ焼きを食べたのだが、すごく慣れた手つきで焼いていた。聞いたら「子どもの頃、駄菓子…

小林のり一/戸田学 編 『何はなくとも三木のり平』 (青土社)

何はなくとも三木のり平: 父の背中越しに見た戦後東京喜劇 作者:のり一, 小林 発売日: 2020/09/23 メディア: 単行本 ・読了。NHK BSPで「森光子生誕100年」を見ました。三木のり平が演出した「放浪記」「おもろい女」「雪まろげ」の舞台映像が見られ…

神田憲行 『一門』 (朝日新聞出版)

・読了!将棋界で一番弟子が多いのが森信雄七段。 その弟子たちが語る師匠のこと。一門というと相撲界とか 落語界を思い浮かびますね。将棋界も師匠のいうことは 絶対だそうです。 一門 “冴えん師匠”がなぜ強い棋士を育てられたのか? 作者:神…

松尾諭 『拾われた男』 (文藝春秋)

・知り合いの水玉ちゃんがインスタで紹介していた本が気になって 読んでみた。いやあ、めちゃくちゃ面白かった。いろいろと工夫が 詰まっていて、奇をてらわない文章。これは読ませるね。 ・今年のベスト本! 拾われた男 (文春e-book) 作者:松尾 諭 発売日: …

筑紫哲也 『旅の途中』(朝日文庫) その3

・ 筑紫哲也 『旅の途中』を読んでいて、沖縄タイムスを 作った豊平良顯が沖縄戦後、首里で瓦礫の中から 陶器や文化財を集めて野外展示したところ、多くのひとが 文化の渇きをいやすように集まってきたそうだ。 ” 軍事、政治、経済などあらゆる面で全能であ…

筑紫哲也 『旅の途中』(朝日文庫) その2

・サークルの先輩がテレビ朝日でADをやっていて、その紹介で 選挙速報番組のアルバイトをしたことがある。 ・1980年衆参同日選挙。即日開票ではなく、翌日開票。朝6時に 六本木集合だから後輩のアパートにでも泊まったのだったか。 ・何十人も集まっていて、…

筑紫哲也 『旅の途中』(朝日文庫) その1

www.youtube.com・日比谷野音での西岡恭蔵追悼コンサートは見に行きました。 もう20年も前のことか。懐かしくユーチューブを見ていました。 ・最初の演者が小室等。「風よ雲よ光よ……」。うん、どこかで聞いたこと あるなと思いググってみると武満徹が作詞作…

『ブックオフ大学 ぶらぶら学部』 岬書店

・『ブックオフ大学 ぶらぶら学部』岬書店が届いた。古書西荻モンガ堂より通販にて購入。 8人の書き手のなかにあのトマソン社「BOOK5」に好連載していたZさんがいる。 いやあ、Zさんすごいわ。フックオフとせどらーの歴史、これ以上のものはないね。 おもし…

日々のこと 22 ビールの小瓶

・「土曜半どん」ということばをいまの人は知らないだろうな。 まだ週休一日制の時代、土曜日は仕事が正午まででした。 それで「土曜半どん」。半どんのどん、ってなんだろう。 ・週末の土曜日午後休み。あしたは日曜日で一日休み。 仕事から開放された時間…

沢木耕太郎 『旅のつばくろ』 (新潮社)

・読了! 16歳のときに旅した東北を訪ねてみたり、 そのとき行けなかった場所に行ってみたりと。 国内を旅するエッセイはめずらしいんじゃないか。 ところどころ「深夜特急」の気分を味わせてくれたり。 身近な非日常を旅に変えてしまったり、うまいな…

市川森一 『黄色い涙』 (大和書房)

・1974年NHK銀河テレビ小説のシナリオです。 久しぶりに読み出してふと思い出したのが川本三郎『マイバックページ』。 この2冊の本が微妙に絡みあっていることに気がついたのだ。 要はマイバックページにこのドラマのことが書かれているのだが、 それだけで…

日々のこと 21 カフェ・ヒナタ屋のチキンカレー通販

・駿河台下のカフェ・ヒナタ屋がROMEN店(支店)を開店した ことが昨年の一番の明るい話題でした。 ・そのヒナタ屋がことしもやります。なんとチキンカレーを通販すると。 いやあその発想にはびっくりしました。お店は休業中ですが、 あの美味しいチキンカレ…

日々のこと 20 『モモイトリ4号』発売

・モンガ堂のリトルプレス『モモイトリ』最新刊は 通販にて絶賛発売中。店舗は休業中です。詳しくは下記ブログから! ・のむみちさん、暢気文庫さん、原正弘さんの映画鼎談が楽しみ。 このお三方はいつもいい映画を教えてくれます。 ・のむみちさんには「偽…

先崎学 『フフフの歩』

『フフフの歩』先崎学 (講談社文庫) フフフの歩 (講談社文庫) 作者:先崎 学 メディア: 文庫 ・ 将棋の本にはまっています。将棋がわからない人でも この本は面白い。書店に行ってこの本を手にしたら 2ページ立ち読みしてください。自然に読みたくなります。 …

日々のこと 20 一生懸命やることないよ

・人生の先輩から「いままで充分やってきたのだから セカンドキャリアは一生懸命やることないよ」と言われた 意味がこのコロナ禍でわかってきた。接客が仕事だけど キチンとやればそれだけやばいんだ。マスクをしない じゃべり好きのおじいさんからは逃げる…

日々のこと 19 『UPLINK』の緊急オンライン上映

・明日、緊急事態宣言がでるという。これ以上、あいつに 権力を持たしてよいのか。と歯ぎしりしたくなるような状況 ですね。弊社の場合は正規社員はテレワークでわたしたち 非正規労働者は通常通りとのこと。まあ、現場だからじょうがない ということはある…

日々のこと 18 『6jumbopins』 のメッセージTシャツ

・秋田でお店をしているTシャツ屋 『6jumbopins』 の メッセージTシャツはアイデアがあって面白い。 「手を洗え」「顔をさわるな」早速オーダーいただいております。生地色、インクカラーも変更できますので是非☝️自衛大事。https://t.co/dRwg5MEA5f pic.twi…

日々のこと 17 救いのことばと不安なことば

・各国の首脳の発言を聞いているとこの状況では 「ことば」だけが救いなんじゃないかと思う。それに 比べて「迅速な対応」とか「さらなる強化」とか「一致団結」 「国民一丸」などいつもと変わらないうすっぺらなことばじゃ、 不安が増すばかりでございます…

日々のこと 16 THE BIG ISSUE 定期購読

・THE BIG ISSUE 定期購読することにした。 2年ぶりである。この新型コロナウイルス不安により ことばが欲しくなるので、それをTHE BIG ISSUEに 求めることにした。 ・vol.379の特集は「”移民社会”を生きるヒント」。 まだ途中ではあるが、作家温又柔さんへ…

日々のこと 15 北の富士コラム

・どうも稀勢の里が横綱になった頃から相撲への興味が 薄くなってきたのだが。大関の稀勢の里が好きだったのかな。 ・そういいながら結構相撲は見ているんだよ。やはり炎鵬の取り組みが いちばん楽しみです。初日と千秋楽の正面解説は北の富士。子供のころ …

みうらじゅん 『マイ京都慕情』

・そう、京都慕情だよ。渚ゆうこの京都慕情。 小学5年のときのヒット曲だ。好きだったな。 まだ行ったことのない京都への憧れ。嵐山や桂川。 ディスカバージャパンにのせられていたし。 20代のころ、スナックでエイトトラックのカラオケで よく歌ったことも…

日々のこと 14 源政子

・きのう図表のことを書いた。もうひとつ面白いものがあった。 「鎌倉幕府中枢とのあつれきで粛清された主な武士」。 ・毎日新聞の埼玉版に月2回の連載「さいたま歴史散歩」 である。これはすごいためになる。いまのところ主に 将門あたりからの武蔵武士のは…

日々のこと 13 図表を見る

・3/8の「2019年の男女格差指数の主な順位」から、毎日 新聞の図表を切り抜いて、マイブックにスクラップしている。 これがなかなかおもしろくなってきた。 ・さてきょうはなにを切り抜こうかと思って紙面をざあっと みる。きょうは「国内の新型コロナウイル…

日々のこと 12 ことばを欲する

・3.11のときがそうだったけど、不安になるとことばが 欲しくなる。もちろんいいことば。こんかいも同じように のどの渇きをうるおしてくれるようなことばを求めている。 ・きのうの毎日夕刊「この国はどこへ これだけは言いたい」 は、コロナ禍に思うと題し…

日々のこと 11 別役実

・別役実が亡くなられたのか。芝居好きの友人ヒロユキに連れられて信濃町の 文学座アトリエに別役実・作「海ゆかば水漬く屍」を見に行った のは1978年の10月だった。 文学座アトリエのwebに公演の記録で 調べた。1時間ほど前について、開場を待つ間にロビー…

日々のこと 10 東北

・昨年の7月に宮城県と福島県を1泊2日で旅した。 地元のひとと少しだけ震災のはなしができた。どうしたって そのはなしになってしまうんだな。うーんとうなってしまった 放射能のはなしも。それにしても東北のひとはみんな優しい。 ・きょうは震災から9年目。