2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

閑話休題ー偏見3

Uさんとの取材が終わって、日暮里の駅まで 送って行った。Uさんの左手をわたしの右肩に のせて誘導しながら、ホームへ降りる階段も 半ばにきた時、発車のメロディが鳴りだした。 「走ってあの電車に乗る」というやいなや走り出した。 エッと思いながらわたし…

閑話休題ー偏見2

もうひとりは、大リーグ好きな鍼灸マッサージ師。 わざわざアメリカまで観戦に行くほどの入れこみよう。 おもしろいはなしを聞いた。 ピッチャーが投げてキャッチャーミットに納まる球の音が 東海岸より西海岸のほうがよく聞こえるというのだ。 外野席でキャ…

閑話休題ー偏見1

仕事で何人かの目の不自由な人を取材しました。 20代の女性。お化粧して、ネックレスを つけていました。それが不思議だった。 失礼ながら聞いてみました。その答えが、 「その口紅の色似合っているわよ」 「かわいいネックレスね」っていわれるのが うれ…

熱のなか

俳優さんの書いたエッセイが楽しい。 池部良、沢村貞子、そして高峰秀子。 高峰秀子「にんげんのおへそ」(文藝春秋)平成十年 池部良の軍隊生活、沢村貞子のお料理、 高峰秀子の人間交流。 自伝ではなく、エッセイがよいのだ。 自伝よりも評伝におもしろい…

酔って電話

この本は、「一箱古本市」で四谷書房さんから買った。 前から読みたかったが、なかなかお目にかかれなかった本。 小林信彦「天才伝説 横山やすし」(文藝春秋)1998年 小林信彦のお笑い本は、どれもおもしろい。以前、渥美清 ものを読んだけれども、随分…

閑話休題ーアムプリン

そうだ金曜日は、ちょっと外れたことを書こう。 無茶苦茶うまいプリンがあった。 国分寺に製造所を持って、国立や吉祥寺に直売 で売っていたのがアムプリン。そう過去形。 最後が、3月19日の国立。11時の販売開始に 50人くらいの行列ができていた。わ…

高田渡と連れション

おととしの5月31日、新宿テアトルでの映画「タカダワタル的」最終日。 上映後、中山ラビ、中川五郎などのあとにに高田渡が ステージにあがった。このとき初めてライブを観た。 「とんねるの歌」を歌ったのだが、あの風貌と違って、 ギターのやわらかいこ…

写楽は誰なのか

写楽が誰なのかという本がすきなのである。 たしかに写楽の浮世絵も好きなのだが…… 梅原猛「写楽仮名の悲劇」(新潮文庫)平成3年 も、とある浮世絵師を写楽にあてています。 上野の国立博物館で北斎展を観にいって 写楽は北斎でいいやと感じた。 あれだけ…

小林カツ代の思いやり

一人暮らしをしたことのある人なら、わかることだけど 具合の悪い時に食事のことを考えるのはめんどくさい。 だいたい食べたくない。 では何を食べるか、この本には書いてある。 「自給自足」小林カツ代(日本経済新聞社)1996年 夕飯の外食をキチンとと…

そそられる本

2006年4月29日。 その本は、谷根千「一箱古本市」の「古書みれん」さんの 箱で背表紙を見せていた。太ゴツメできっちりとタイトルが書いてあった。 「わが愛と性 荒木経惟×田辺聖子」(創樹社) むむっ。もうタイトルだけで買うしかないと思った。 そ…

オシムの思いやり

いきなりクサいタイトルになってしまったが。サッカーのW杯メンバーが発表されてから早いもんで、 1週間がたった。常々ジーコは、23人はあたまの中では決まっているとはなしていた。 ふたを開けてみると巻の選出。わたしも「おーっ」と声をあげてしまった…

はじめまして

はじめまして、「へのさん」です。よろしくお願いします。 テーマに沿って一日1冊本の紹介をします。 このブログを始めるにあたって、ひとつのことを 常にあたまにおいて書いていきたい。それは、 5月18日付け毎日新聞夕刊に載っていた 佐々木俊尚のこと…