2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年をふりかえる

・12月に入って仕事上の問題が立て続けに解決していった。 だからといって素直に「やったー」とはなれない。まあ、 来年はもう少し喜ぶことができるんだろうね。 ・「やまがら文庫フェア」などでお世話になっている、 神保町のカフェヒナタ屋が支店「ROMEN店…

大沢在昌 『暗約領域 新宿鮫 XI 』

・新しい新宿鮫が読めるとは思いませんでした。 もう前作で終わりかと思っていた。いつから 新宿鮫を読み始めたのか、もうずいぶんとむかしの ような気がする。いよ待ってましたという感じ。 ・ぐいぐいと読ませるスピード感は相変わらず。でも 格闘したよ、…

吉川潮 『芸人の了見』

・国境なき医師団の中村医師がアフガニスタンで 殺害された。どうしてこうもこれからの日本に 必要な人が亡くなってしまうのだろう。残念です。 ・吉川潮 『芸人の了見』(河出書房新社)読了! ・このなかで「カタカナ芸人の連中はだいたい師匠がいない」 …

和田誠 『銀座界隈ドキドキの日々』

・先日の川口ブックマーケットにてモンドブックスで購入。 むかし持っていたのに読まずに一箱で売ってしまった。 こういうことはよくあること(反省しています) ・和田誠が亡くなってこの文庫が妙に読みたくなっていた ところでした。 * ・60年代はまだの…

柚月裕子 『盤上の向日葵』

・柚月裕子 『盤上の向日葵』(中央公論新社)読了。 いやあ、563ページ。読み応えあり。 ・NHKのテレビドラマで先日ちらっとみて、あっこれは 原作を読まなければと。ミステリーだから追う人と 追われる人がいるんだけどそれぞれを章にわけて進行していく …

千石ブックメルカード 一箱古本市 in 千石

・「千石ブックメルカード 一箱古本市 in 千石」 日時:10月20日(日)13時~17時(雨天決行) 場所:童心社、風のやすみば、千石たまご荘、文京子育て不動産の4ヶ所 https://www.facebook.com/events/2281303025455619/ *「やまがら文庫」は風のやすみば(…

高峰秀子 『人情話 松太郎』

・本を欲している。ことばを欲しているというべきか。 そんなとき高峰秀子は乾きをいやしてくれる。 ・この本は妻三益愛子を亡くした85歳の川口松太郎を 高峰秀子がインタビューしておこしている。ただ、 会話を載せているというのではなく、そこは高峰秀子…

山田詠美 『吉祥寺デイズ』

・山田詠美のエッセイは安心できるんだよ。学年はひとつ上に なるけど生まれ年はいっしょ。「そうそう」とか、「わかるよ」 とか。もう、読みながらウナヅイテばかり。たとえば、 << 「西丸震哉という学者が “41歳寿命説” を唱えました。昭和34年以降 生まれ…

団鬼六 『真剣師 小池重明』

・大崎善生の本などによくでてきて気になっていた 小池重明。いやあすごい人物だな。破滅型のアウトロー。 将棋はめちゃくちゃ強い。 ・団鬼六だからつやっぽいところもあり。うーん読ませるな。 初めての団鬼六でもある。 ・なんどもいうけど棋士は外れた人…

北野新太 『透明の棋士』

・ほんと立て続けです、将棋本! ・これは記者から見た棋士。ということで 大崎善生とはまた違った視点で見ている。 対局が終わったあとのインタビューなど、そのときの 棋士の息遣いが聞こえてくるようだ。 ・中村太地は性格がいいんだなあ。 ・北野新太 『…

大崎善生 『将棋の子』

・きょうのNHK杯テレビ将棋トーナメントは 久保利明九段x藤井聡太七段。いやあ、藤井が 勝つと思っていたが、久保がねばったねえ。 おもしろかった。 ・大崎善生 『将棋の子』(講談社文庫)読了! 将棋の子 (講談社文庫) 作者: 大崎善生 出版社/メーカー: …

坂口安吾 『勝負師』

・いやあ、久しぶりの安吾。将棋と囲碁のことを 集めた作品集である。文章が古びてないね。というよりも いまより新しいくらい。 ・木村名人が塚田八段に負けて名人を譲る、その観戦記。 終戦直後の名人戦がいまとは違っていておもしろいな。 たばこはぷかぷ…

大崎善生・編 『棋士という人生』

・小津安二郎の映画を観ないのに小津に関する本 を読む。立川談志が好きでもないのに談志の弟子たち の本を読む。そして将棋を指さないのに将棋に関する 本が好きだ。どうしてなんだろう。きっかけは藤井聡太。 それから詰将棋をするようになって、NHKの将棋…

近藤ようこ 『五色の舟』

・それにしてもやね、この漫画はすごい。原作は、 津原泰水。読み終わったらある亡くなった パフォーマーを思い出してしまった。 五色の舟 (ビームコミックス) 作者: 近藤ようこ,津原泰水 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン 発売日: 2014/03/24 メ…

金子光晴 『日本人の悲劇』

・いとこが母方の家系図を送って来てくれた。 興味深く眺めているとふと思い出したことがある。 ・子供のころ、ひいおばあさんに高崎駅前の自転車預かりを 営んでいた親戚の家で会ったことがあるなあ。名前はくらさん。 明治10年生まれ、昭和45年に93歳で亡…

森雅之 『水の夢』

・ビール1缶で4時間の夜寝。週末は相当に疲れが 出てしまうのか。 水の夢 (Fantasy comics) 作者: 森雅之 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 1994/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る ・森雅之 『水の夢』(偕成社)を読む。 ・満天の星…

卯月妙子 『人間仮免中つづき』

・NHKBS「始発物語」とか最近個人をさらしているテレビ 番組が多いけど、何時に働きにでているとか、何人家族で 住んでいるとか、個人情報を顔入りでばらしちゃって 大丈夫なのだろうか。それにしても企画が安易だな。 電車の始発駅で待ち構えてマイク向けて…

近藤ようこ 『帰る場所』

・久しぶりに近藤ようこ。やまだ紫、杉浦日向子、近藤ようこで ガロ三人娘。そんなことを知っているひとも少ないだろうな。 帰る場所 (ビームコミックス) 作者: 近藤ようこ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/02/25 メディア: コミック この商品を含む…

感謝還暦

・還暦を迎えました。 ・赤ん坊のころは大腸カタルや猩紅熱など患ってカラダの 弱い子供でした。近所の新興宗教のひとに、 「この子は死相が出ているからうちの宗教に入りなさい」 なんて言われたらしい。 ・でも小学校に入るころからほとんど病気もせず、こ…

沢村貞子 『貝のうた』

・あれは沢村貞子のなんの本だったか。 女は「女らしくしなさい」と言われたら、おとなしく していればよいが、男は「男らしくしなさい」と言われれば、 なにか行動しなくてはいけない。 ・この文章を読んだときなるほどなあ、と。 * ・沢村貞子 『貝のうた…

本の紹介

・武藤良子『銭湯断片日記』(亀鳴屋) イラストレーターというより画家といったほうがあってるかも、 武藤良子さんのブログが本になった。500ページを超える大作。 わたしは風呂上りにちびちびと読んでいます。購入は亀鳴屋サイトから。 亀鳴屋 kamenakuya.…

宇田智子 『本屋になりたい』

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書) 作者: 宇田智子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/06/08 メディア: 新書 この商品を含むブログ (19件) を見る ・いまごろになってこの本を読むなんて申し訳ない。 ・あれはいつだったのか、不…

石ノ森章太郎 『章説 トキワ荘の青春』

・石ノ森章太郎 『章説 トキワ荘の青春』を読了。 トキワ荘に石ノ森が引っ越してくるときに赤塚がリヤカーを 押す。やっぱいいなあ赤塚。石ノ森の食事を作ったり、アシスタント したり献身的な若き日の赤塚が見えてくる。 ・赤塚不二夫『笑わずに生きるなん…

あまりじゃないか!

・昨夜7時のNHKニュースで「平成の最後になにを食べるか」 なんてやっていて、ほかに伝えるべきニュースがあるだろうと いかっていた。朝刊のテレビ欄みてびっくりしました。 民放はまだしもNHK総合。きょうはテレビ見るのお休みします!

横山秀夫 『ノースライト』

・いくつもの点と点が線になってつながって物語が 見えてくるのは小説としてはあたりまえなのかも しれないが、それにしてもひとつひとつのキーワード のふくらませかたが見事。それに加えてこれでもかこれでもか と加速する展開。 ・水玉ちゃんにススメても…

神社のこと

・山歩きで通る神社にいつのまにか常設の輪くぐりができている。 ここだけではないがどこに行ってもお守りが多種多様に増えたし、 おみやげコーナーまでできたところもある。神社がパワースポットと 呼ばれるようになってから変わってきたように思う。

大崎善生 『聖の青春』

・ほんといまの内閣「ふろやのおけ内閣」ですね。 ・さて、年末から将棋に関する本ばかり読んでいます。 河口俊彦『大山康晴の晩節』(ちくま文庫) 升田幸三『勝負』(中公文庫) 瀬川晶司『なきむししょったんの奇跡』(講談社) 大山康晴『昭和将棋史』(…

本田靖春 『誘拐』

・ことしは冬が暖かかった。外水道がいつもなんどかは凍るのだがことしは一度も凍る ことがなかった。その分といったらなんだが春が寒いように思うのはわたしだけだろ うか。 ・学生のころ本多勝一と並ぶジャーナリストが本田靖春だった。けれど著書は読んで…

神蔵美子 『たまもの』

・ムネがきりきりなるよう。ついをなすであろう夫の末井昭『自殺』や 『結婚』を読んでも、そんな気持ちにはならなかった。文章といっしょに 写真も入ってくるから感情移入してしまうのだろう。この本は年末に 信天翁で購入。これもそうだが信天翁の多くの本…

辺野古の映像

・いじめでキズついた子どもたち、低賃金、長時間労働で 非正規をしいられて仕事を辞めていく若者。そこには パワハラやセクハラもからんでいる。ひとり親の子育て などなど手を差し伸べて支援していかなくてはならないことが 山積みなのに。あの辺野古の海…