2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年をふりかえるー読書編ー

土偶美術館 作者:小川 忠博 平凡社 Amazon ・ことしの読書をふりかえります。 ・このあいだ朝起きたらなんか変だった。アタマのなかが 自分じゃない。なんだこれは、そうだ夢を見ている。 起きているのに夢を見ている。生まれて初めての経験。 ネットで検索…

2023年をふりかえるー出会ったことば編

・「ジミヘンは長生きしていれば、マイルス・デイビスに なれたよ」 ことし1月に亡くなられた音楽評論家・田川律さんのことば。 うーん、なるほどと思った。ジミヘンも音楽のジャンルを 越えて常に前衛であったろうに。 * ・「起こることには全て意味がある…

『なんだか・おかしな・人たち』文藝春秋編(文春文庫)

なんだか・おかしな・人たち (文春文庫) 文藝春秋 Amazon ・深谷の須方書店にて帳場の前に積ん出あって一番上に 乗っていたのこの文庫。チラッと目次をみたら 土田玄太(田中小実昌)が見えた。オッ!なんだ、 土田玄太って、で購入。100円でした。 ・土田玄…

永島慎二雑記103「ARE 8号」

・永島慎二雑記とは、大好きな永島先生のことをちょこっと書いていました。 このブログをはじめたころだから2006年から35話まで不定期で書いて いまして、それ以降時間があいてしまったので101話から改めました。 といっても1年に1回ぐらいしか書いていない…

10/28 木村充揮レッツゴー古希ソロライブ

・10月28日、皆野ホンキートンクでの木村充揮のライブ に行ってきました。 ・皆野は秩父にあってむかしはちょっと栄えたのかなと 思えるようにうなぎ屋が何軒かあったりしている。 こんなところにライブハウスがと思えるところに ホンキートンクはある。ホン…

吉上恭太『ぼくは「ぼく」でしか生きられない』

ぼくは「ぼく」でしか生きられない 作者:吉上 恭太 かもがわ出版 Amazon ・吉上恭太『ぼくは「ぼく」でしか生きられない』 (かもがわ出版)読了! ・著者の吉上恭太さんは、不忍ブックストリートの助っ人 仲間である。助っ人というのはイベントのお手伝いで…

本間健彦『60年代新宿アナザー・ストーリー』

60年代新宿アナザー・ストーリー―タウン誌「新宿プレイマップ」極私的フィールド・ノート 作者:本間 健彦 社会評論社 Amazon ・本間健彦『60年代新宿アナザー・ストーリー』(社会評論社) 読了! ・昨年の不忍ブックストリート一箱古本市でとみきち屋さんか…

山田詠美『私のことだま漂流記』

・読んだことのない作家になにかの拍子で興味を持って 本を手にすることがある。だいたいその場合は小説では なくエッセイである。 ・山田詠美の最初に読んだ本は、『熱血ポンちゃんが行く』 だった。詳細は忘れたが家を出る時に「いってらっしゃい」と 家族…

黒川創『旅する少年』

旅する少年 作者:黒川創 春陽堂書店 Amazon ・『旅する少年』黒川創(春陽堂書店)読了! * ・作家の黒川創さんが1973年〜1976年までの少年時代の旅行記。 主に終焉を迎えるSLを全国へ追いかけている。 * ・出版されたときに書店で手に取ったのですが、 あま…

山田風太郎『人間万事嘘ばっかり』

人間万事嘘ばっかり (ちくま文庫) 作者:風太郎, 山田 筑摩書房 Amazon ・山田風太郎『人間万事嘘ばっかり』(ちくま文庫)読了! ・久しぶりの風太郎先生の本を読んだ。特に後半の病気や老いに ついてのエッセイが楽しい。自分で自分の死亡記事を 書いてしま…

写真・小川忠博 監修・原田昌幸『土偶美術館』

土偶美術館 作者:小川 忠博 平凡社 Amazon ・国立博物館の土偶展を見に行ったのはいつだったか。 そのときは、教科書に載っている国宝ばかりに目が いってしまったが。 * ・写真・小川忠博 監修・原田昌幸『土偶美術館』 (平凡社)は楽しい。 ・いままでで…

森まゆみ『プライド・オブ・プレイス』

・録画しておいたNHKドキュメンタリー番組 「そして、水色の家は残った~”世田谷一イチ”古い洋館の 135年の物語」を見た。壊されそうになった洋館が残った 意外なストーリー。これはおもしろかった。 ・漫画家の山下和美が中心になってこの洋館の保存運動を …

つげ義春『つげ義春 名作原画とフランス紀行』

つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本) 作者:つげ 義春,つげ 正助,浅川 満寛 新潮社 Amazon ・つげ義春『つげ義春 名作原画とフランス紀行』 (新潮社 とんぼの本)読了! ・読了というか、ほとんどが漫画の原画なのだが。 * ・つげが漫画を描かな…

火野正平+NHKチームこころ旅『人生下り坂最高!』

人生下り坂最高! 作者:火野 正平,NHKチームこころ旅 ポプラ社 Amazon ・火野正平+NHKチームこころ旅『人生下り坂最高!』 (ポプラ社)読了! ・テレビ放映が終わるとロス感ただようのが、松重豊の 「孤独のグルメ」と火野正平「にっぽん縦断こころ旅」 だ…

吉村昭『熊撃ち』

・学生のころ、ヒッチハイクをしながら北海道を 廻っていた。クルマに乗せてもらっていつも こちらから聞いていたのが、 「このあたりはヒグマが出ますか?」だった。 ・地元ひとに教えてもらったヒグマのはなしで 覚えているのは二つ。ひとつは松前から江差…

植本一子・滝口悠生『往復書簡集 ひとりになること 花をおくるよ』

・『往復書簡集 ひとりになること 花をおくるよ』 植本一子 滝口悠生(自費出版)を読了! * ・植本一子さんの自費出版です。吉祥寺の古書防波堤 にて購入。古本屋ではあまり新刊本を買わないのだが、 植本一子『かまわない』(自費出版)も、 阿佐ヶ谷のコ…

田川律さんに聞いたこと

りつ つくる あるく うたう 作者:田川 律 ビレッジプレス Amazon ・音楽評論家 田川律さんが亡くなれれた。 * ・いつも会うと「やあやあ」って両手で握手してくれて、 こちらの緊張をやわらげてくれる温かいひとでした。 * 大人数の食事をつくるのにスパゲ…

立川談四楼『文字助のはなし』

文字助のはなし ――立川談志を困らせた男 (単行本) 作者:立川 談四楼 筑摩書房 Amazon ・立川談四楼『文字助のはなし』(筑摩書房)読了! ・サブタイトルが決めてでした。あの談志を困らせて しまうだから、どんなひとなんだろうって。 ・そうだったか、立川…

沢木耕太郎『流星ひとつ』

・先日、NHKクローズアップ現代に沢木耕太郎がでてましたね。 桑子アナも「眼のきらきらが印象的」と言ってましたが、 75歳ですか。かっこよすぎです。 ・新作「天路の旅人」読みたくなりました。「深夜特急」も 再読したい。 * 流星ひとつ (新潮文庫) 作者…