2024年をふりかえるー出会ったことば編

 

・「食事に行くと彼女の皿の焼き魚の骨を全部
 取ってやるんだぜ。火野正平にはかなわないよ」
 ってだれかが言っていた。
NHK BS「日本縦断こころ旅」はいちばん好きな
 テレビ番組。好きな山は岩木山と大山(だいせん)と
 あとなんだったけなあ。巨樹に抱きついたり、
 昆虫を取ったり。食堂から出てくるときには
 かならず厨房にも「ごちそうさん」って
 声かけていました。もちろんおねえさんを素早く
 見つけていましたね。おねえさんは別にしてだれ
 とも分け隔てなくしゃべっていたよなぁ。
          *
・「勝負は時の運。結果を気にせず、自分の持てる力
 を出して戦うことが大事である」
北の富士が若手力士にハッパをかけた言葉。なにげない
 言葉かもしれないがときたま思い出している。子どもの
 ころの横綱はみんな鬼籍に入ってしまったなぁ。
・中日東京スポーツの「北の富士コラム はやわざ御免」を
 拝読していました。夕食のことなどが中心で相撲のこと
 はあまりでてこなかったりして、面白かったな。
          *
・続いた2人の訃報はほんとショックだった。
 若いころのやんちゃ経験をつんで人生の到達点が
 「にっぽん縦断こころ旅]の火野正平
 「はやわざ御免」の北の富士だったんだと思います。
          *
・「行き詰ったと感じたら、一度荷物を置いてみる」 
 (THE BIG ISSUE vol.470 私の分岐点 ISEKI)
 
・「この先、一握りの人に冨と幸せが偏在し、それによって 
 経済全体が大きくなっても何の意味もありません」
 (1/17 毎日朝刊 オピニオン論点2024年にのぞんで 浜矩子)
 
・「しんどい時は地下に深く太く、根を張っていくことです」
 (1/24 毎日夕刊 特集ワイド2024 生きてゆくあなたへ 石田衣良
 
・「移民なしなんてありえない」
 (映画 アメリカンユートピア デビッドバーン)
 
・「車いすの人が歩けないことを障害ととらえるのでなく、 
 スロープがない社会を障害と考える」
 (3/28 毎日夕刊 特集ワイド ケアって何だろう 白石正明)
 
・「どうして物を知っている人間は、物を知らない人間に
 対してやさしくないのかな」
 (『かれが最後に書いた本』津野海太郎より橋本治
 
・「古い日本と新しい日本がいつも敵視し合って生きている
 ような感じを受ける。それがどれほど新しい日本の成長を
 さまたげていることか」
 (『ぼくの音楽武者修行』小沢征爾
 
・「怯えが今日の政治への無関心、投票率の低下につながって
 いる」
 (5/8 毎日朝刊 24色のペン 代島治彦
 
・「一番恐ろしいのは、若者が大した議論もせず馴れ合って
 徒党を組むこと」
 (『編集者T君の謎』大崎喜生)
 
・「やったことはたとえ失敗しても20年後には笑い話にできる。
 しかしやらなかったことは後悔するだけだ」
 (6/5 毎日朝刊 立川志の春よりマークトウェイン)
 
・「あしたはあっても、あさっては分からないですから」
 (7/14 毎日朝刊 私の記念碑 金時鐘
 
・「行き詰ったら知らなかった新しい世界を見るといい。
 そうすると視野が広がって、まったく違う道が見つかる
 かもしれないから」
 (THE BIG ISSUE vol.492 私の分岐点 中田クルミ
 
・「東日本のときより、能登のほうが復興が遅れている。
 国力のおとろえを感じる」
 (ボランティア 某氏)
          *
・この国の行く末を案じていることばが多かった気がします。