・きょうは、足の調子をはかるため寄居へ。
駅から1時間ほど歩いて川の博物館に行ってきました。
・着いて木陰のベンチにこしかけたら汗がどっと吹き
出してきました。汗かきでもないのに。
・川の博物館ではオオカミ信仰の展示が行われていて
国内に4体しかないニホンオオカミのはく製など、
狭いスペースでしたが結構充実した展示でした。
「神になったオオカミ〜秩父山地のオオカミとお犬様信仰〜」
http://www.river-museum.jp/exhibition/plan/29.html
・江戸時代の古文書に「猪や鹿が畑を荒らしたら捕まえてもよい」
というのを見つけて、現代と変わらないなあと。当時は、
生類憐みの令のころだから、状況は違うけども。
*
・井上幸治 『秩父事件』(中公新書)を読了。
- 作者: 井上幸治
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1968
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に向かう山道だったろうか、秩父事件に関する説明版を
見つけたことがある。そこはあまり人の歩かない道だった
ように思うが、こんなところにと。
・明治17年に起こした農民を中心とした蜂起事件である。
秩父では耕地が少ないので農家は副業として養蚕を行っていた。
養蚕は生糸相場に左右されていて、高値のときの農村は、
芝居だ、花火だ、相撲だとすぐに浮かれ出す。ところが
明治16年に相場が暴落して貧困農家が増えたというのが
原因だそうだ。
・登場人物が多く、なかなかわかりづらかったけど明治の
時代の秩父に自由民権の熱があったというのは伝わった。
・野上から児玉に抜けた峠道を歩いたことがあるが、そこが
戦場になっていたとは知らなかった。
*
・清水武甲の写真が使われていて、読んだあとに清水武甲の
写真集「秩父悲歌」をめくってみた。この写真集も丁寧に
現場を歩いて写真を残している。登場人物の生家や墓など
生々しい。
・寄居から長瀞に抜ける峠道で、畑仕事をしている93歳のおじいさん
に出会ってチンゲン菜をいただいたことがある。あのおじいさん
と秩父事件のことをはなししてみたいなあ。