小澤征爾『ボクの音楽武者修行』

 

小澤征爾『ボクの音楽武者修行』(新潮文庫)読了!

・最近、この本をやたらと見かける。Xだったり、

 新聞の書評だったり、テレビでも「理想的な本棚」

 で取り上げられていた。以前から読まなければ、と

 思っていたがクラシック音楽だし手が伸びなかった。

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・読んでいて浮谷東次郎『がむしゃら1500キロ』を 

 思い出した。時代もほぼ同じ昭和34年と昭和33年。

・ちょうどわたしが生まれたころのはなしだが、時代の

 空気を感じる。赤ん坊であっても同じ空気を吸って

 生きていた。戦争からの立ち直ってきた時代。

・無鉄砲といえばそれまでだが、バイタリティー

 すごいものがある。

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・いつも思うが才能と運があっても人間性が豊かで

 なくては成功しない。小澤征爾が音楽界の巨匠から

 好かれていたのはそのあかしではないかな。

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古い日本と新しい日本がいつも敵視し合って生きている

ような感じを受ける。それがどれほど新しい日本の成長

をさまたげていることか。

・小澤が世界を観てきた感想ですが。「大きく前進している」

 のだが「気がかりである」と言っている。

・いまの日本も変わらないよね。

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