大崎善生 『聖の青春』

・ほんといまの内閣「ふろやのおけ内閣」ですね。

・さて、年末から将棋に関する本ばかり読んでいます。

 

 

・そして大崎善生 『聖の青春』。これは400ページもあったけど一気読み。

 どれも面白いなあ。『大山康晴の晩節』を読んだら、升田幸三のことが

 知りたくなって。升田幸三を読んだら坂田三吉を知りたくなった。けど

 なにを読めばよいのか。バンツマの映画は観てます。

・この『聖の青春』を読んだら、小池重明を知りたくなった。これは、

 団鬼六の文庫がありますね。ははは、ほんと将棋倒しのようです。

 

聖の青春 (講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)

 

 

 

本田靖春 『誘拐』

・ことしは冬が暖かかった。外水道がいつもなんどかは凍るのだがことしは一度も凍る

 ことがなかった。その分といったらなんだが春が寒いように思うのはわたしだけだろ

 うか。

・学生のころ本多勝一と並ぶジャーナリストが本田靖春だった。けれど著書は読んでい

 なかったなあ。

 

誘拐 (ちくま文庫)

誘拐 (ちくま文庫)

 

 ・ノンフィクションでありながら、あたかも小説を読んでいような感じ。

 でも、いまの時代ここまで加害者の家族だけでなく、被害者の家族にしてもここまで

 個人情報をさらしてもよいものだろうか。

・でも、その部分がなければこれだけの力作はできなかった。

神蔵美子 『たまもの』

・ムネがきりきりなるよう。ついをなすであろう夫の末井昭『自殺』や

 『結婚』を読んでも、そんな気持ちにはならなかった。文章といっしょに

 写真も入ってくるから感情移入してしまうのだろう。この本は年末に

 信天翁で購入。これもそうだが信天翁の多くの本はグラシン紙がかかって

 いて気分がよい。

 

たまもの (ちくま文庫)

たまもの (ちくま文庫)

 

 

辺野古の映像

・いじめでキズついた子どもたち、低賃金、長時間労働

 非正規をしいられて仕事を辞めていく若者。そこには

 パワハラやセクハラもからんでいる。ひとり親の子育て

 などなど手を差し伸べて支援していかなくてはならないことが

 山積みなのに。あの辺野古の海への土砂投入の映像を見ていると、

 くちさきだけで優しさはなく本気で多くの社会的問題を解決しよう

 という意志が感じられない。

テレビ番組

NHK「始発物語」とか、テレビ朝日「ポツンと一軒家」など、

 最近個人をさらしているテレビ番組が多いけど。何時に働きにでてるとか、

 何人家族で住んでいるとか個人情報を顔入りでばらしちゃって大丈夫なのだろうか。

 心配してしまうのはわたしだけ。それがヒューマンドキュメントなの?

瀬川晶司 『泣き虫しょったんの奇跡』

・最近読んだ本のなかでダントツにおもしろかった!

 一度は断念したプロの将棋指しの道を鉄の掟に挑戦して夢を実現させた自伝。

・この本を原作とした映画を観ていたからないようはわかっていたが、それにしても

 一気に読んでしまった。この人文才あるなあ。

 

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

 

 

半藤一利 『山県有朋』

・お正月にBSで明治天皇の皇后の番組があった。明治天皇はあだ名を

 つけるのを得意としていたという。

 ・山県有朋のあだ名はキリギリス。

山県有朋 (ちくま文庫)

山県有朋 (ちくま文庫)

 

・幕末志士のなかではいちばん人気がないのは山県有朋ではないだろうか。

    著者も不人気がゆえに資料やエピソードが少ないとあとがきでなげいている。

・明治の三傑が亡くなって明治を引っ張っていくのが、陽の伊藤博文と陰の山県有朋

 いやあ、明治のこと有朋のことホント勉強不足でした。吉田松陰尊王を生涯を

 かけてつきつめていって、のちの昭和だけでなく平成の終わりまで影響を与えて

 いるという恐ろしさ。明治150年を考えるのにふさわしい一冊になりました。