阿佐ヶ谷Cobuにて-Two

heno3ban2006-06-11

2000年2月が、永島慎二18回目の個展
であった。「病気治療に専念しますので、
来年は個展を開きません」とおっしゃっていた。
お会いした感じでは、別にどこが悪いという
ふうには見えなかった。来年は無理でも、再来年は大丈夫だろうと思っていた。
でも、これが先生にお会いした最後になってしまった。
記念に一枚の水彩画を購入した。
淡い水色の色彩に滑稽な歩きをするピエロ。
動きとは違い表情はどこか能面のよう。
同じようなピエロの表紙のエッセイがある。
永島慎二「阿佐谷界隈 怪人ぐらいだあ」(旺文社文庫)1984年
遺作展の初日、椅子に座ると芳名帳を差し出してくれた方がいた。
話す機会は得られなかったが、先生のお嬢さんだった。
このエッセイには、お嬢さんの史さんのことも書いてある。