加東大介は文章がうまい

今日の毎日新聞の夕刊に関川夏央が「なぜ、七人の侍
何度見ても飽きないか」と考えることがある、といっている。
なんでだろう。わたしも5回ほど観ている。
七人の侍」の7人の本を読みたいと思っていた。
志村喬は、むかし読んだことがあるのだが、ブックお
でこの本を見つけて読んでみた。
加東大介南の島に雪が降る」(ちくま文庫
いやあ、おもしろかった。あの戦争中に南の島で
なにもないところで芝居をはじめる……という
実話である。あの戦火のなかでよく終戦まで、
芝居が続けられたという驚き。加東大介の人柄が
でているのだろうが、日本人が忘れてしまった
人情を思い出させてくれる本であった。