イヤな風景

内橋克人の「<節度の経済学>の時代」を読んでいたら
イヤなことを思い出してしまった。
時は、冬の月末。夕方の5時はもう暗い。
ある大手企業の工場。
この企業は、3ヶ月前に大々的なリストラを発表
していた。工場の玄関口に作業服を着た20人ほどが
集まっている。対面して初老のおっさんがひとり
持ちきれないほどの花を抱えて愛想笑いを浮かべている。
「○○さん長い間お疲れさまでした……△△部一同」
という横断幕がでている。おっさんの後ろにはタクシーが
止まっている。イヤなものに遭遇してしまった。
この光景、なにかに似ているなあ。
ああ。葬式の出棺だ。