永島慎二雑記21

きょうはちょっと長くなるかな。マンガ家誕生。
中野晴行・編「マンガ家誕生。」(ちくま文庫)には
石森章太郎も書いている(石ノ森はなじみがない)。
手塚治虫との出会いが書いてある。そのなかで
手塚から手伝ってほしいとの電報をもらい、上京する。
この時、石森はまだ高校一年生。見ず知らずの高校生に
アシスタントをさせる手塚というのがすごい。旅館で
石森は待機していたが、手塚は雲隠れして現れない。
待たされた石森の前に手塚が現れたのは3日目で
ある。その間、手塚はなにをやっていたかというと
雑司ヶ谷・並木荘でマンガを書いていたのだ。そのとき
並木荘でアシスタントに借りだされていたのが、
藤子F不二雄と永島慎二であった。
石森章太郎が旅館でカンズメになっているらしい」という
ことを手塚の電話で知ったと書いているのは、
1999年の別冊COMIC BOX「ある日の手塚治虫」である。
さすがに巨匠、豪華な3人のアシスタントである。