かにめし

・昨日のNHKアーカイブスを録画して観る。
 ひとつは「直木賞の決まる日」。1980年第82回の
 中山千夏やつかこうへい、阿久悠などの受賞を待つ候補者
 を追ったドキュメント。
・当時31歳中山千夏とつかのインタビューは世間に
 つっぱっているのがおもしろい。そして明るい。
・性格じゃなくって時代がそうなんだ。出てくる映像が暗くない。
(結局該当者なし。ちなみにその前の第81回受賞者が田中小実昌
 そのあと第83回が向田邦子。ネットで調べたのです。)
・もうひとつは「ぐるっと海道3万キロー十和田丸・冬航路」。
 こちらはなくなる前の青函連絡船のはなし。1986年の映像。
青函連絡船のはなしになると止めどもなくなるからしないが。
 映像のなかに連絡船に乗り込むバックパッカーが映っている。
・ゲストの高橋克彦が「かに族」のはなしを出してきていた。
 かに族=バックパッカーだ。海外にでかけるものもいたが、
 北海道をうろつく連中もまだまだいた。
・帯広に「かにの家」という無料宿泊所があって、そこに泊まった
 ことがある。「帯広の名物喰いたいのだがなにがいい」って、
 「かにの家」の常連さんに聞いたら、「近くの立ち食いそば屋で
 かにめしを150円で喰わしてくれる」と教えてもらって、
 早速でかけた。
・メニューにはなかったが、かにめしを注文したら、ごはんに
 おしんこ、みそ汁だけがでてきた。だまされたのである。
 かにめしとは、「かにの家」に泊まっているような貧乏人の 
 食事だったのである。