一箱古本市の効用

・昨年の一箱古本市のお客さん「こう毎週どこかで古本市
 やっているとおカネがつづかないよう」なんていいながら、
 両手にいっぱいの本の詰まったビニール袋を下げて
 満足そうなお顔をされていた。
・もうひとり「これ以上本を買って帰ったらカミさんに
 怒られちゃうよ」って、この人も両手にいっぱい
 それに背中にも背負っている。これ以上買わなくても
 玄関先で奥様にカミナリを落とされるのは必定。
・もうこの人達は、古本依存症。会社や家庭のストレス、
 社会のうさを古本を「買う」ことで晴らしている。
・でも、競馬やパチンコよりも文化的、大酒飲むより健康的では、
 ありませんか。
一箱古本市で店主になれば、にわか古本屋になって「売る」
 ことができる。
・自分の好きな本を並べる。お気に入りの自慢の本には高い
 値段を付けて見せるだけ。どうだいこの品揃え。
・売れれば売れただけ、なんか自分が評価されたような感覚を
 受ける。自分がセレクトしたこの本が世間に認められたって。
・もうひとつ一箱古本市には「参加する」ことができる。
 これはつまり助っ人さんのこと。これには「買う」や「売る」
 を超えた喜びがある。

・第8回不忍ブックストリート一箱古本市は、5月3日と5月4日
 詳しくは下記公式ホームページへ。
 http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki