こころのままにいけ、最期はきっとうまくいく

・再放送である。NHKの「プロフェッショナル」は、漫画家
 浦沢直樹だった。このひとは同年代のようだがよく知らない。
 浦沢が好きなことばとして紹介していたのが

こころのままにいけ、最期はきっとうまくいく

・ボブディランのことばだそうだ。いいことばだ。
浦沢直樹の仕事場のうしろに「アキラ」6巻が並んでいるのがみえた。
・先日、恵比寿の東京都写真美術館で「ジョルジュ・ビゴー展」を
 観に行った。明治の権力者達をおちょくっている風刺画の数々には、
 笑ってしまった。相撲取りの黒田清隆に、押し出される洋装で女装の
 伊藤博文でっせ。伊藤内閣が倒れて黒田内閣の誕生を表現している。
 列なす外人から賄賂を貰う高級官僚なんてのも。
・ビゴーの絵で歴史を学んでいたら、あたまに入ってきただろうにな。
・一番気に入ったのが、「ヨコハマバラード」という雑誌の表紙。
 富士山を背景にひげをはやしたキリストみたいな男が、手風琴をもって
 ふんどしいっちょうで歌っている。そのよこで女が、なべをかけて
 食事の用意をしている。なにか意味があるのだろう。聖書かなにかに。
・どうみったって、明治の絵にはみえない。そう、大友克洋だ。
 大友克洋が、この絵をパロって漫画にしているような気がするのだが、
 どうだろうか。