- 作者: 小林カツ代
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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1996年発行。この本でわたしはカツ代本にはまってしまった。
本に線引きをすることはほとんどないのだが、この本には
いたるところに線引きがしてある。たわいもないところばかり
ですが。たとえば
肩ロース
豚肉のなかで一番おいしいのは肩ロースだとか。
黄色っぽい脂 皮側から焼きます 蓋をします
これはチキンソテーのつくりかた。
ピーマン縦二つに切って、種をとって、適当に細く切って、茹でる
おかか醤油
適当!適当! こんなレシピ他にはないよ。
帆立貝の缶詰(安いのでよい)
わざわざ安い!といっている
・一番すごいなと思ったのは、具合が悪いときにどんな料理を
作るかということ。いまでは、この手の本はあるが当時は
そんな発想もなかったから、これを読んで大きくうなづいた。
・枝豆の茹で方が載っていますが、いまでもこのやり方をしています。
枝豆を入れてコップ一杯の水で茹でるというもの。蒸す感じに
なるんで水っぽくならない。
*
- 作者: 小林カツ代
- 出版社/メーカー: 海竜社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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この本は平成13年だから、2001年。こちらも男の料理本というのは
あったけど、老人のためのレシピ本というのは珍しかった。
・こう見てくると改めて、アイデアがある人だったなと思う。
・「わが道を行くワンタン」なんてわかりますか。中身をワンタンの皮
で包むのではなく別々に鍋にぶちこめと、書いてあるんです。
手間がかからず、美味しさは同じという発想。
・「ラムレーズンヨーグルト」。干しぶどうを
ラム酒につけておいて、ブルガリアヨーグルトの上に
載せてはちみつをかける。これがめちゃくちゃうまいんだ。
*
・こんなカツ代ファンなのですが、2009年と2010年にカレンダーを
仕事で作らせてもらった。カツ代さんは療養中でお会いできなかった
けど企画が通ったときはうれしかったなあ。撮影用にキッチンスタジオ
のみなさんにつくっていただいた料理はどれもおいしかったこと
を思い出します。
ご冥福をお祈りいたします。