『ブックオフ大学 ぶらぶら学部』 岬書店

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・『ブックオフ大学 ぶらぶら学部』岬書店が届いた。古書西荻モンガ堂より通販にて購入。

  8人の書き手のなかにあのトマソン社「BOOK5」に好連載していたZさんがいる。

  いやあ、Zさんすごいわ。フックオフとせどらーの歴史、これ以上のものはないね。

  おもしろすぎ!

・1か月前ぐらいだったか、久しぶりに近所のブックオフに行ってみた。

 平日の夕方、けっこう人がいて混雑していた。本が売れて棚が空いているのか、  

 スタッフはせわしなく店内を動いていた。そんななか、店長だろうか、マスクもせず

 大声でうるさくスタッフに指示をしていた。近づいてきたとき恐怖を感じた。

・そもそも書店や古書店はどこも休業中のころにブックオフは開いていることに驚いた。

  モンガ堂みたいに小さな古本屋がいまだ休業中だというのに。当分、ブックオフには

  行かない。

 

 

日々のこと 22 ビールの小瓶

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・「土曜半どん」ということばをいまの人は知らないだろうな。

  まだ週休一日制の時代、土曜日は仕事が正午まででした。

  それで「土曜半どん」。半どんのどん、ってなんだろう。

・週末の土曜日午後休み。あしたは日曜日で一日休み。

 仕事から開放された時間、これがたまらなくうれしい。

・そのころは西新橋で仕事をしていました。「土曜半どん」の

 過ごし方は、歩いて銀座まで行って「銀巴里」で平野レミシャンソン

 聴いたり、上野のジャズ喫茶「イトウ」で漫画を読みながらジャズを聴いたり

  などなど。そして一番多く「土曜半どん」を過ごしたのが都営三田線で神保町。

 餃子の「スヰートポーヅ」から書肆アクセスというパターン。

・当時「スヰートポーヅ」はおばさんが仕切っていて席を案内してくれる。

  ちょっと不愛想なところもあるんだけれど、水がなくなるとすぐに入れて

 くれたり、他の席が空くと広い席に誘導してくれたりテキパキとして

 親切なひとでした。

・90年代の終わりぐらいだったか、このおばさんの姿が見えなくなった。

 店のひとに聞いたら辞めたという。わたしはこのおばさんが店主だと

 思っていたので普通の店員さんだったと知ってびっくりした。

・いつも餃子12個の中皿ライス。それにまだ陽が高いからビールの小瓶。

  おしゃれでしょう。一週間の仕事の疲れをビールの小瓶で流すのだ。

・その「スヰートポーヅ」が閉店するというツイートが流れてきた。唖然である。

 わたしにとってあの餃子は唯一無二で日本一うまい。もうあの餃子が食べられないのか

 と思うと悔しいし、寂しい。コロナでの閉店だという。コロナのばか!

 

 

沢木耕太郎 『旅のつばくろ』 (新潮社)

 

・読了! 16歳のときに旅した東北を訪ねてみたり、

 そのとき行けなかった場所に行ってみたりと。

 国内を旅するエッセイはめずらしいんじゃないか。

 ところどころ「深夜特急」の気分を味わせてくれたり。

 身近な非日常を旅に変えてしまったり、うまいなあ。

 

旅のつばくろ

旅のつばくろ

 

 

 

市川森一 『黄色い涙』 (大和書房)

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・1974年NHK銀河テレビ小説のシナリオです。

 久しぶりに読み出してふと思い出したのが川本三郎『マイバックページ』。

 この2冊の本が微妙に絡みあっていることに気がついたのだ。

 要はマイバックページにこのドラマのことが書かれているのだが、

 それだけでないところが面白い。ちなみに嵐主演の映画「黄色い涙」は

 犬堂一心監督が子どものころこのドラマを見て、いつかは映画に撮りたいと

 思っていたとのこと。映画版のシナリオは同じく市川森一だが書き直している。

日々のこと 21 カフェ・ヒナタ屋のチキンカレー通販

駿河台下のカフェ・ヒナタ屋がROMEN店(支店)を開店した

  ことが昨年の一番の明るい話題でした。

・そのヒナタ屋がことしもやります。なんとチキンカレーを通販すると。

 いやあその発想にはびっくりしました。お店は休業中ですが、

  あの美味しいチキンカレーが自宅で食べられるという。

・外出を控えろというこの時期にぴったりの企画ですね。思い起こせば、

  はじめてヒナタ屋に行ってチキンカレーに出会ってから、

  お店に通うようになったのだ。これから注文します。

・ちなみに昨日の記事でブログ1000記事を達成しました。

  2006年からだから15年かかったのか。

blog.goo.ne.jp

日々のこと 20 『モモイトリ4号』発売

モンガ堂のリトルプレス『モモイトリ』最新刊は

 通販にて絶賛発売中。店舗は休業中です。詳しくは下記ブログから!

・のむみちさん、暢気文庫さん、原正弘さんの映画鼎談が楽しみ。

 このお三方はいつもいい映画を教えてくれます。

・のむみちさんには「偽大学生」、暢気文庫さんには「タレンタイム」、

 そして原正弘さんには「半世界」を教えてもらった。

 お三方はわたしにとって映画の先生です。

blog.livedoor.jp

先崎学 『フフフの歩』

『フフフの歩』先崎学 (講談社文庫)

フフフの歩 (講談社文庫)

フフフの歩 (講談社文庫)

 

・ 将棋の本にはまっています。将棋がわからない人でも

 この本は面白い。書店に行ってこの本を手にしたら

 2ページ立ち読みしてください。自然に読みたくなります。

 将棋指しは勝負師ですからストレスがたまる、そして酒を飲む。

 それにギャンブル好き。将棋好きだからゲームも好き。

 ギャンブルもゲームも負けず嫌いだからとことんのめり込む。

 そんな棋士の書いたものが面白くないなんてことはない。

 また文章がうまい。

先崎学うつ病九段』(文藝春秋)

瀬川晶司泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫)

大崎善生『聖の青春』(講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)

 

大崎善生『将棋の子』(講談社文庫)もおススメ!こんな夜にどうぞ!

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

  • 作者:大崎 善生
  • 発売日: 2003/05/15
  • メディア: 文庫