大友克洋のキレイな本

heno3ban2006-07-16

かの手塚治虫が「ユリイカ」の大友克洋
特集号でライバル心むき出しで文章を
寄せていた。手塚治虫がライバルと
意識していたのは、わたしが知る限り
水木しげるとこの大友克洋だけである。
水木しげるは、手塚治虫と初対面の時にぞんざいな扱いを
受けて嫌いになったそうである。
大友克洋「GOOD WEATHER」(綺譚社)1981年
「Boogie Woogie walts」と並んで数あるマンガ本のなかで
ベストにキレイな本である。このふたつの本は珍しく透明なビニールが
1枚かけられている。そのビニールにわざわざ「このビニールカバーは
ただのカッコづけです。読むときはこのカバーをお取り下さい」
と小さい白字で返しに書かれている。ただのカッコづけね。
絵も、センスも、構成も、文句のつけようのない大友克洋
だけれども「スチームボーイ」はどうしちゃったんだろうね。
西荻窪・ねこの手で¥735で購入。