なぎらに向かう

いやあ、思い込みというものは恐ろしい。
なぎら健壱のライブでも行ってみるかと思い、
曼荼羅のホームページを探る。
「1971年曼荼羅、浦和に誕生。1974年吉祥寺曼荼羅OPEN。」
へえ、曼荼羅は浦和が先だったのか。
中学生の頃、電信柱によく曼荼羅の告知が貼ってあった。
あがた森魚来たる!」なんていうのが……
浦和駅東口のちょっとしたビルの谷間の小道に浦和曼荼羅
はあった。高校生になったら浦和曼荼羅に行くぞと
威勢良く拳を振り上げていたのに、いつのまにか
無くなってしまった。たしか、火事にあったんじゃないかな。
浦和の東口は火事がよくあった。
「ぴあ」で吉祥寺に曼荼羅があることを知って、
浦和は支店だったんだと思い込んでいた。
ホームページを見たら浦和は曼荼羅の発祥の地ではないか。
綾小路きみまろではないが、あれから30年。
真実を知らされた思いは、なぎらに向かう。
曼荼羅のあったあの小道もいまはパルコの建築現場なり。