ポルカってなに?

深沢七郎「言わなければよかったのに日記」(中公文庫)を読了。
先日、NHK教育テレビ ETVスペシャルで今村昌平を特集していた。
そのなかで映画「楢山節考」が取り上げられていた。そこから深沢七郎
引っかかってきた。深沢七郎の本を読むのははじめて。エッセイ集である。
「小説 長島茂雄」で五味康祐に出会って以来の新しい発見になった。
タイトルにもなっている「言わなければよかったのに日記」はすーっと入ることができた。
文人の家にアポなしで訪問するところなどおかしいことといったら。
また、「ポルカ」の15編もいい。50年前に書かれたものとは思えないほど、
時代を超越していて楽しめる。星新一ショートショートのようでもあり、
筒井康隆風であったり。このまま新作落語にも使える。
(調べたわけではないが深沢七郎作の落語があるのかな)
以前、芹沢けい介の装丁が気に入って買った「庶民列伝」(新潮社)が本棚に
あるから読んでみようかな。(ちなみに「言わなければよかったのに日記」の
題字は佐野繁次郎。これもなかなかよい)