・いい本を読むとその作者のことを知りたくなる。
それで自伝などを読んでみるのだが、だいたいが
つまらない。たぶん自分に都合の悪いことは
書かないからだと思う。
・その点、近親者が書いた「わが夫」や「わが父」みたいな
人物伝はおもしろい。それも作者が亡くなっているほうが
よい。気兼ねなく書けているようなので。
色川孝子「宿六 色川武大」はそのいい例かもしれない。
・長谷川洋子「サザエさんの東京物語」(朝日出版社)を読む。
妹が書いた長谷川町子の人物伝だ。
・長谷川町子は手塚治虫と並んで昭和が生んだ大漫画家だと
思うのだが、評論を含めて長谷川町子を扱った本は極端に少ない。
・サザエさんは子供の頃から好きだったから、長谷川町子って
どんな人なんだろうという想いがずっとあった。
・この本はそんな疑問を埋めてくれることになった。
ちなみに昔読んだ千葉敦子『ニューヨークの24時間」を
出版した彩古書房が長谷川洋子の会社だとこの本でわかった。
- 作者: 長谷川洋子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2008/03/22
- メディア: 単行本
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