ふるさとで買ったふるさとの古本

・大晦日から浦和の実家にいて、きのうは、久しぶりにふるさと浦和を
 探訪しました。
・まずは、北浦和にある埼玉県立近代美術館植田正治 写真展 写真とボク」

埼玉県立近代美術館
植田正治 写真展 写真とボク」
http://www.momas.jp/3.htm

埼玉県立近代美術館は、北浦和駅の西口 北浦和公園のなかに
 あるのだが、初めて行く。むかしは、埼玉大学のキャンパスだった
 と思うが記憶が定かでない。
植田正治は、あのなんともいえない「明るさ」が好き。
 1930年代から時代を追って作品が展示されている。
・道の曲線。パキッとしたコントラスト。覆い焼きをして浮かび上がる
 ひとの顔。人物の配置と構図、かげ。砂丘に並んだハンガー。
・つぎは中山道沿いの浦和ロイヤルパインズホテルの3Fにある
 うらわ美術館「これは本ではないーブック・アートの広がり」

うらわ美術館
「これは本ではないーブック・アートの広がり」
http://www.uam.urawa.saitama.jp/news.htm

うらわ美術館は、本をテーマにした展覧会を多く開催している。
 「これは本ではない」ので、読むという行為は伴わないものではあるのだが、
 そのエセ本から発信されているのは、思考回路に入ってきたら本と同じもの
 なのかもしれない。
・巨大、気が遠くなるような、圧巻、しずか、おり、小石のおもり
 これが感想。
・帰りに、ヨーカドー近く、「力」裏の古本屋 武蔵野書店へ。
 むかしは浦和駅西口丸井の裏にあったが、超高層マンション建設で
 立ち退きにあってここに引っ越してきた(のだろう)
・ここで思いもかけない本に出会った。
 小島熙 「県都 浦和の歴史」(浦和郷土の会)

県都 浦和……プライドがのぞくでしょう。

県都文教都市
全く本県の政治、経済の中心地であります……浦和市が本県文教の中心地
であり、学びの泉、文化の香り豊かな教育環境ということができます。

・いまじゃ、市名から区名に降格してしまった。といっても、
 埼玉県立近代美術館うらわ美術館のいい企画展示をみると
 県都としての<PRIDE OF URAWA>は保たれているのかもしれません。
・はなしは変わります。最近、テレビや雑誌では、浦和の酉の市「十二日まち」
 の行われる「調神社」を「つきのじんじゃ」とか「つきじんじゃ」と
 呼んでいることに非常に違和感を感じる。「つきのみや」じゃい。
・「県都 浦和の歴史」にも、室町時代に「みつぎのみや」から「つきのみや」
 と呼ばれるようになったと書いてある。
・はなしを戻します。この「県都 浦和の歴史」はいまから40年前の1970年
 (昭和45年)に発行されました。大阪万博の年です。わたしは小学校4年生。
 「サッカー少年団」と「社会科クラブ」に所属してました。サッカーは好き
 なんだけどドベタでね。
・著者の小島熙 さんは、母校の元校長先生。当時いくつだったんだろう。昭和4年
 に浦和で教師をはじめたというから明治の人だな。いま生きているとしたら
 110歳ぐらいかな。
・その「社会科クラブ」のメンバー三人で小島熙さんのお宅に取材にいったの
 でした。図書室にあったこの本を読み込んで取材に伺ったと思うのですが、
 何を聞いたかはさっぱり覚えていない。ただ、お茶と堅焼きのおせんべい
 が出されて、そのおせんべいが固かったことだけはよく覚えている。