確認の旅

・昨日、北海道から帰ってきました。帰りの飛行機が遅れていて、
 武蔵野線の終電ギリギリセーフでした。
・最初に北海道に行ったのが中学3年生。目的は全廃してしまうSL
 を見に行くため。この時と高校1年生の時の2回の北海道一人旅
 での経験がいまの自分を作ってきた、といっても過言でないくらい。
      *
・そんな思いをもちながら40年間を生きてきた。なんかつらいことや
 いやなことがあるとこの時の好奇心や夢中だったことを思い出して  
 は、こころの支えとしてやってきた。
・それがここのところ薄れてきて、どうにもこころのコントロール
 できなくなってきた。こりゃ北海道に行くしかないだろう。
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・中学の卒業式の次の日に奥羽線経由青森行き夜行急行「津軽」に
 乗って旅立ったのでした。3月といえども北海道はまだ冬。
・宗谷本線の抜海と南稚内の間で一瞬、西の海上利尻富士が眺め
 られるスポットがある。利尻富士を背景にSLが走る、そんな構図
 を思い描いて南稚内駅を歩き出した。このスポットは南稚内から
 6?地点。起伏のある雪原を歩いた。おふくろが買ってくれた女性
 用の防寒靴(埼玉は春だったので男性用は売りきれていた)を
 はいて、ダッフルのいうのかコートを着て。晴れていたのが幸い
 だったが。それで撮った写真はシャッタースピードを間違えて
 ボケボケだった。
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・今回は旭川から特急「スーパー宗谷」で稚内まで向かう。もちろん
 歩いたわけではなく、車窓からの確認。抜海を過ぎてそろそろかな
 と思ったら海が見えた。雲が多かったので利尻の山頂は雲に覆わ
 れており、裾野がちょこっと見えただけ。さあ、ここから南稚内
 まで線路はくねくねと行く。ほんとうにわたしはここを歩いたの
 だろうか。夏だからかもしれないが笹が深い。線路に沿って歩い
 たのだろうか。すごいなあ15歳のオレ。往復12kmだぜ。
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・まあ、他にも主人と仲良くなった岩見沢のどさんこラーメンとか、
 幌内で雪道をすべって転んでそれを見ていた電器屋のおばさんが
 店内のストーブにあたらせてくれたとか。そういうところを探して 
 みたがなにも残っていなかった。
・野宿をした赤平や夕張沼ノ沢、相部屋になった2人の高校生とワルサ
 した滝川などにも行ってみたかったな。
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・追慕のはなしはここまで。
旭川の古本屋、旭文堂書店に行ってきました。

・駅前から買物公園通りをまっすぐ。石狩川にかかる旭橋の手前に
 ありました。いい古本屋でした。郷土関係の本が充実していて、
 沖縄の本がいっぱいあったのにはびっくり。ああ、古ツアさん
 のように書けないなあ。滝田ゆう旺文社文庫田中小実昌
 カラーブックスの3冊を購入。
・店主とすこしはなしをさせてもらいました。旭川には13軒の
 古本屋があったのですが、いまでは2軒。ここから北だと稚内
 はまなす書房という古本屋があるけど、やっているかどうか。
・とのはなし。そうするともしかして旭文堂書店が日本で最北の
 古本屋かもしれない。
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旭川のもう一軒の緑風には行けなかった。滝川や深川の古本屋も
 見て回れなかった。
・札幌の古本屋は全部で8軒行きました。歩いたなあ。気温は高い
 けど梅雨のない北海道だからカラッとして気持ちよかった。
・札幌ではあまり収穫がありませんでした。それに8日まで開催の
 大通り公園地下街の古本市を忘れてしまうという 大失態を
 おかしてしまった。
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・8日に札幌ドームでJ2のコンサドーレアルディージャを観てきた。
 最後の10分に小野伸二が出てきた。華麗なパスも健在で、味方を
 鼓舞するすがたには、見ていて興奮したよ。シンジ頑張ってるな。
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・今回の北海道、よかったなあ。まだまだ、やらねばならぬ
 ことがあるなあ、と発見できる旅でした。