避暑にもっていく本

・また北海道のはなしに戻ります。
・ほんと学生のころは北海道によく旅していました。
・地元のひととはなしをしていて、どこから来たの?
 って聞かれるじゃないですか。「埼玉県の浦和です」
 と答えるのですが……
 「ペリーが来航したところだ」とか言われます。
 「それは浦賀ですよ!」
・あともうひとつよく言われたのは、
 「小川といういい痔の先生がいるそうですね」って。
 ほんと田舎のほうで何回か同じことを言われたか。
・浦和=痔の名医。
・いまのようにネットで検索するわけではないので、ほんとうの
 口コミですね。それはすごいです。
・確かに浦和駅東口に小川医院はありました(もうないです)
*
・ということで1週間ほど入院しました。
・生まれてこのかた大病もけがもしたことないので、初めての
 入院でした。
・さーて、なんの本を持っていこうかと考えました。新刊書店、
 古書店もまわりましたがこれだ!というのが見つからない。
・文庫か新書だなと思い本棚の前で腕組みして背を眺めて。
 これが楽しい。
 ということでこれを持っていきました。

THE BIG ISSUE vol.267
特集「世界一のクラゲ水族館」

・いつもの駒込駅前のお兄さんから買いました。この暑いなか
 朝8時から夕方5時まで立っているそうです。午前中は
 いいのですが、午後は炎天下。帽子もなく大丈夫なのかな。
・3.11以降、一番充実している雑誌ではなかろうか。原発
 ことだけではなく範囲が広い。このクラゲ水族館のことは
 知らなかった。戦前からある水族館で紆余曲折しながら、
 クラゲに特化した水族館になったという。こういうのが
 面白い。
・手術が終わって左手に点滴を受けながら安静にしていなくて
 はいけないときにこの薄い雑誌が役に立った。

「殺意の三面峡谷」太田蘭三(祥伝社文庫

・軽いものがいいなあと探していたらこれが目に入った。
 30年ぐらい前に読んでいるのだが、もう一度読もうと
 思っていたのでいい機会かなと。
・500ページ以上もある大作で太田蘭三の山岳推理小説
 一番最初の作品。それだけに力が入っている傑作。
・舞台の朝日連峰に登ったことがあるので、思い出しながら
 ストーリーを追っていけるのがよいなあ。
・わたしとしては珍しくサクサクと読んでしまった。

平田俊子詩集 現代詩文庫158」(思潮社

平田俊子詩集 (現代詩文庫)

平田俊子詩集 (現代詩文庫)

・詩集だったらちょこっと読めるかなと探していて、目に
 ついたのがこの詩集。平田さんの小説やエッセイは
 どれも面白く読んでいる。この詩集のなかにもエッセイが
 何点か入っていてこれを読みたいと思った次第。
・詩のほうも楽しましてもらいました。途中から狛犬がでて
 きて何を指しているのか、何がいいたいのかわからなく
 なってきてそれで終わるのだが、そこがいいのよ。
*
・無事に退院して、自宅で療養しています。来週から
 動き出さなくては、おまんまが食えなくなってしまう。