D坂文庫 2017 夏

・父の実家は酒の小売店なのだが、店じまいするという。
 創業は100年ぐらいになるだろうか。じいさんが、
 造り酒屋から独立して店を開いたのは明治の頃か。
・ばあさんはわたしが4歳の時に亡くなっているが、
 唯一覚えているのは、火鉢で燗酒をつけている姿。
・そうそう子供のころは立ち飲みをやっていて、お手伝いで
 カウンターのなかに立ってコップを洗ったり、
 缶詰を開けたりしていた。あの四角いさんまの蒲焼缶は
 いまのようにパッカンではなく缶切りで開けるのだが、
 よすみで苦戦したのを覚えている。
・4時ごろかな、職人らしきおじさんが集まってくるんだよな。
 それでほんと1杯ひっかけて帰っていく。かっこよかった。
・屋号はカネ丁というのだが、その屋号の入ったむかしの
 酒どっくりを探して骨董屋をめぐったのも小学生の頃
 だったな。へんな子供だ。
・ここまで店を守ってきたいとこ夫婦にはあたまがさがる。
 お疲れ様でした。
          
・たぶん13回目だろうか、往来堂書店の名物
 「D坂文庫」が1年半ぶりにはじまりました。

往来堂書店
http://www.ohraido.com/archives/5218
ミロコマチコさんのオリジナルTシャツ
http://www.ohraido.com/archives/5251

・わたしも1冊選書させていただきました。店頭で
 探してみてください。
・それにしてもミロコマチコさんのオリジナルTシャツ
 には背中に往来堂書店の文字が。Tシャツを着た笈入店長
 まさしく背に往来堂書店をしょってました。かっこいいわ。