・著者も書いているが、西岡恭蔵の評伝本がでてない。本人も自伝のようなもの
は書いていない。たしかにあってもよさそうなのに。でもこの本を読むと
まわりのひとのショックが大きすぎて書けないのが原因じゃないかなとも思う。
*
・林隆三がピアノ弾きの役のドラマがあって、プカプカが演奏歌に使われて
いて、西岡恭蔵を知った。ドラマのなかでは篠ひろ子もしくは佐藤友美が
歌っていたと思うんだが、ネットで検索してもわからなかった。林隆三は
ピアノが得意でプカプカが好きだったというのは出てきたんだが。いずれに
しろ、わたしがプカプカを知ったのはこのときでして、「かっこいい歌」だ
なあと思ってこころに残った。
・80年代後半だったか、仕事がうまくいかずイライラしていたときにふいに
プカプカを聴きたくなって吉祥寺の曼荼羅2に西岡恭蔵と大塚まさじのライブ
に行ったなあ。
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・それにしても亡くなって22年、そんなに経つのか。著者は9年もの時間を
かけて細密に西岡恭蔵を追って書き上げている。知らないエピソードばかり
450ページほぼ一気読みしました。