春日武彦 穂村弘『秘密と友情』

 

・最近、対談本をよく読んでいます。インタビューや

 往復書簡なども含めてですが。読みやすいから

 なのでしょうか。

・最初に読んだ対談本は覚えています。

 五木寛之 野坂昭如『対論』。田舎のまじめな

 高校生だったから、野坂昭如ってひでえやつ

 だなあと思ってしまった。野坂のサービスで

 あったのに当時は間に受けてしまった。

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春日武彦 穂村弘『秘密と友情』(新潮文庫)読了!

・武蔵境のおへそ書房で見つけて購入しました。

 穂村弘は追っかけているつもりでしたが、この本の

 存在は知らなかった。こういう本と出会えるのが

 古本屋の楽しみです。

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・それこそ愛だとか友情なんてまっとうなテーマに

 して二人ではなしを進めていく。知識も経験も

 話術も豊富だから、まっとうなテーマなんだが

 すこしずらしたりして結論をつけることなく

 だらだらと。やたらと文末に(笑)が多く

 ついていることからしても楽しくはなしを

 している。読んでいてもこちらにそれが

 伝わってくる、そんな本でした。