長崎の坂1

先週は長崎に行ってきた。あたり前だが港町は坂道が多い。
しかし、横浜や神戸、あるいは函館の坂道とは違う。
だからといってオランダ坂を想像されるとこまるのだが。
なんたって階段が多い。それも入り組んでおり直線ではない。
幾重にもあみだくじのように延々と山に向かって続いている。
今年観た映画のなかでわたしのベストワン候補が
緒方明監督「いつか読書する日」。緒方明監督自身が長崎出身
だそうだが、この階段坂道をモチーフに登場人物の心情表現が
実に素晴らしい。映画のパンフレット代わりにシナリオが
本になっている。青木研次「いつか読書する日」(愛育社)2005年