中八は川柳がへたにみえる

またも訃報か。川柳作家の時実新子。
2年前に教育テレビで「川柳塾」の解説をしていた時は
元気だったのに。本は1冊だけ読んだことがある。
「新子流 川柳入門」(ネスコ)。江戸時代の古川柳の本は
何冊か読んだのだが、現代川柳の本は初めてだった。川柳は、
切実な色恋を詠って、文芸的なものであるということを知った。
時実新子のものではないが、このなかで一番こころに残った川柳は、

お帰りにならず刺身の色変わる 麻生葭乃

これはすごい。というより怖い。
この本からきょうのタイトルを教わった。

新子流川柳入門

新子流川柳入門