「あいおい古本まつり」と「音のない記憶写真展」

トークイベントに行ってきました。
・きのうはあいおい古本まつりでの水道橋博士×木村俊介
「芸能界の裏ルポライターとして」
・やはり番組降板のはなしに興味があったのだが、そんな
 ことより、もっとおもしろいはなしがたくさん聞けた。
・博士は、理論的でひとつひとつのことばを大事にしゃべ
 っているから、わかりやすい。「そうなんだ」ってうな
 ずきながら聞いていた。木村さんもは引き出し方がうま
 かったね。こちらも理論的。百瀬博教のはなし、照英の
 はなし、タモリのはなしなんかがおもしろかった。漫才
 のネタは50稿まで重ねるというからすごいもんだ。
水道橋博士の年表をいただいたので、家に帰って読みだ
 したら止まらない。A全版の裏表に7万の文字が9級で
 ぎっしり。年表ってこんなにおもしろいものだったのか。
          
・おとといは寒空はだか(歌うスタンダップコミック
 のむみち(「名画座かんぺ」発行人・「古書往来座」店員)
 「脇目もふらズ、脇役一直線」
・はだかさんとのむみちさんという組み合わせはばっちり。
 脇役のはなしなのだが、奥が深すぎて名前をみてもわか
 らない。一万慈鶴恵とか、丘寵児なんて全く知らない。
 こちとら、テレビドラマで鍛えているから結構脇役を
 知っているつもりではあったが、まだまだだなあ。
・はだかさんのモノマネに爆笑。のむみちさんのボケも
 チャーミングで漫才を1時間半見ているようでした。
水道橋博士トークはおもしろかったが、はだか☆のむみち
 トークは楽しかった。
          
・おとといは場所を変えて神楽坂アートギャラリーでの
 「音のない記憶」写真展トークをはしご。
 副田高行(AD)×井上一(井上孝治長男)
 題して「想い出の街」誕生物語。
・博多の岩田屋の広告写真に使われたのが井上孝治
 古いスナップ写真。その誕生秘話。
井上孝治の写真はなんでよいか。これは構図だという
 のはわかるが、バランスがよいのだそうだ。確かに
 セッテングしたような人物の配置と背景。
井上孝治はろうあ者である。写真集の記念パーティー
 で副田と一はうれしくて泣いたそうだが、孝治はふつ
 うにしていたそうだ。副田はその時に「健常者とは
 違う世界の強さがあると実感した」と述べていた。
・このようなことにも井上孝治の写真がなぜよいのか
 ということにつながってくるのだと思う。
・ちなみにこの時のテレビCMの歌が憂歌団の「想い出の街」
 ナレーションが鮎川誠。そうか、この歌はこのために
 作られたのか。作詞は仲畑貴志
          
・写真展の副題には「ろうあの写真家・井上孝治
 評伝作家・黒岩比佐子の世界」。31日にもトーク
 あります。

2013年8月20日(火)〜9月1日(日)
昭和へのまなざし「音のない記憶」写真展
ろうあの写真家・井上孝治と評伝作家・黒岩比佐子の世界
http://art-galley.craps.co.jp/exhibition_current.html

・31日は、「眼の狩人」を書いた大竹昭子さんのトーク
 から、もっと井上孝治の写真について、黒岩さんが書いた
 「音のない記憶」について掘り下げてはなししてくれる
 のではないだろうか。