春日武彦 穂村弘『秘密と友情』

 

・最近、対談本をよく読んでいます。インタビューや

 往復書簡なども含めてですが。読みやすいから

 なのでしょうか。

・最初に読んだ対談本は覚えています。

 五木寛之 野坂昭如『対論』。田舎のまじめな

 高校生だったから、野坂昭如ってひでえやつ

 だなあと思ってしまった。野坂のサービスで

 あったのに当時は間に受けてしまった。

        *

春日武彦 穂村弘『秘密と友情』(新潮文庫)読了!

・武蔵境のおへそ書房で見つけて購入しました。

 穂村弘は追っかけているつもりでしたが、この本の

 存在は知らなかった。こういう本と出会えるのが

 古本屋の楽しみです。

        *

・それこそ愛だとか友情なんてまっとうなテーマに

 して二人ではなしを進めていく。知識も経験も

 話術も豊富だから、まっとうなテーマなんだが

 すこしずらしたりして結論をつけることなく

 だらだらと。やたらと文末に(笑)が多く

 ついていることからしても楽しくはなしを

 している。読んでいてもこちらにそれが

 伝わってくる、そんな本でした。

清水俊史『ブッダという男』

 

・清水俊史『ブッダという男』(ちくま新書

ブッダとはどんな人だったのか。毎日新聞の書評を

 読んで興味が湧き読んでみた。

・まず「2500年前のインド人」ということに驚き。

 言われればそうなんだけどインド人であった、

 なんて考えたこともなかった。

・初期の仏典から装飾を排して事実を探っていく、

 というのはむづかしいのだ、ということもわかった。

 ブッダのお教えを受けた多くの弟子たちが衝撃を受けて、

 後世に教えを伝えていったということでもブッダ

 大きさがわかる。

         *

・しかしことばの理解がわたしにはなかった。輪廻、業、

 無我、煩悩、解脱、因果応報なんかはなんとなく意味

 がわかるが。縁起とは仏教用語だとどういうことなの 

 だろうか。

・まあ、これを機会にすればよいということだろう。

不忍ブックストリート一箱古本市 助っ人さん募集

2024年 不忍ブックストリート一箱古本市 助っ人さんを募集します! - しのばずくん便り 

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不忍ブックストリート一箱古本市は、4/29日(月・祝)に開催。

 それにともなって助っ人さんを募集するそうです。

・助っ人さんの募集は5年ぶりとのこと。復活してよかったです。

 わたしも応募しました。

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冬の信州、本の旅!

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・先日、1泊2日で長野に行ってきました。

・家を出て1時間半かからずで長野着。

 新幹線は早いわ。軽井沢あたりは雨。

 長野も積雪はなく、登山靴を履いてきた

 のに期待外れ。

篠ノ井線で松本にでる。初の篠ノ井線

 ある。姨捨スイッチバックがうれしい。

・雪が降りだし、松本着。塩尻ー辰野間が不通とのこと。

 やばいと思いながらも街にでる。

・どこかで珈琲が飲みたい。調べると谷中から移転した

 「ボッサ」は遠く、吉祥寺から移転した「かうひいや

 3番地」は開店前だった。それではと思い「栞日」に

 おじゃまする。「栞日」はうすうす知っていた。

 (↑上の写真)

・元は電気屋だったのか、改装してブックカフェに。

 古い調度品が目につく。2階で本を売っているという

 ことで2階へ。ミニコミ誌やzineなどけっこう本が

 並んでいる。写真のとおり本と本箱で美しい空間を

 創り出している。

・ゆったりとした椅子に座り、浅煎りの珈琲をいただく。

 これがむちゃくちゃうまい。もう、ここにはいつまでも

 居られる。

        *

・店を出て古い通りから駅に向かう。f:id:heno3ban:20240227195342j:image

・途中、古本とレコードのお店「アガタ書房」を

 見つけて入る。いやあ、古本屋が見つかるとは

 思わなかった。本の分類が行き届いていて、

 見やすい。

・いままで見たことのなかった「特集つげ義春」の

 小冊子を購入。こういう掘り出し物が見つかるの

 がうれしい。つげの座談会まで載っている。

        *

・駅に戻ると塩尻ー辰野間は終日運休とのこと。

 ただしみどり湖経由の新線回りは動いている

 のでホッとする。

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・岡谷で乗り換えて、飯田線へ。飯田線は、

 豊橋ー豊川間はむかし仕事で乗ったことが

 あるが長野県側は初めてなのでうれしい。

伊那市に到着。古い町の感じがある。

・きょうの目的地「たけうま書房」は、すぐに

 見つかる。とびらを開けると土間に本棚がならび、

 奥にこたつに入ったたけうまさんが顔を出す。

・たけうまさんは一箱店主仲間であったが、

 もうプロの古本屋店主になって10年目である。

・家のなかを案内してもらう。3階まであり蔵が

 くっついていたり、小さな部屋がちょこちょこ

 あって複雑なつくり。使用人がなんにんもいた

 そうだ。ドアのついた階段なんて津軽の斜陽館

 以来じゃないか。

・たけうまさんが紹介してくれたエビスホテル

 にチェックインする。大浴場で朝風呂ができて

 朝食付きで5800円は安い。安いだけでなく快適

 に過ごさせてもらった。いやあいいホテルです。

・ふたたびお店に行き、たけうまさんの仕事が

 終わるのを待って飲みに行く。たけうまさんと

 飲むのも久しぶり。古本のはなしはつきない。

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・次の日、部屋のカーテンを開けると雪が

 積もっていた。これはまずいと予定を変更して

 8時代の電車に乗って上諏訪へ。

・きょうの目的地に行くのはまだ早いので、片倉館

 へ行くことにする。10時の開場を待ってざぶん。

 そう片倉館は千人風呂といわれた温泉なんです。

・エビスホテルの朝風呂に入っているから午前中に

 2度も湯につかる。快適このうえなし。

         *

・「言事堂」がきょうの目的地。雪の中、迷う。

 グーグルの表示が違っているようだ。

・「言事堂」さんは那覇から移転してきた古書店

 わたしが最初に那覇のお店に行ったのは10年前。

 那覇の一箱が台風で中止になったとき、手を指し

 述べてくれたのが「言事堂」さんでその時の

 本の入った箱を1か月お店に置いて売っていただ

 いた。お世話になりました。

・お店は、けっこう広い。天井は大きなはりが

 むき出しになっており、薪ストーブが暖かい。

 本棚は、美術や写真関係の本が充実しており、

 郷土資料も充実している。

・捜していた塩の道の本を見つけて、どびあがるほど

 うれしく購入しました。

・「言事堂」さんともいろいろはなしができた。

 探していた本も手に入り充実した信州の旅に

 なりました。

・埼玉北部、群馬、栃木の一部とちょこちょこ

 歩いてきてことしは長野だなあ。

【映画】「ストップ・メイキング・センス」ユナイテッド・シネマ浦和

gaga.ne.jp

・「ストップ・メイキング・センス」を観てきました。

        *

・1985年、仕事が終わって上映時間が迫っていたので、

 渋谷駅から走ったのは覚えています。渋谷パルコだった

 かなぁ。満員でいちばん前の席しか空いてなくて首が

 痛かった。なんたってデイビッド・バーンがカッコよく

 って次の日サントラを買いに行ったっけ。

        *

・あれから38年!せっかくなのでIMAXとやらで

 ユナイテッド・シネマ浦和で。爆音とはまた

 違って臨場感がありますね。ひとつの演奏が

 終わると左右から拍手が聞こえてきて、映画を

 観ているひとが拍手しているのかと。いい映画

 いいライブいいパフォーマンスは時代が変わって

 も古びないですね。浦和で映画を観るのも戦メリ

 以来だから40年ぶりでした。

        *

・年末から「PARFECT DAYS」「エドワード・ヤンの恋愛時代」

「枯れ葉」「アメリカン・ユートピア」と観てきて

ストップ・メイキング・センス」。

 いい映画ばかりが続きます。

        *

・次は「漫才協会 THE MOVIE」かな(^^)

 

【映画】「アメリカン・ユートピア」TOHO CHINEMAS 日本橋

 

アメリカン・ユートピア (字幕版)

・「アメリカン・ユートピアスパイク・リー X

 デイヴィッド・バーンのリバイバル上映を観てきました。

・「ストップ・メイキング・センス」4Kレストア版上映を

 記念して1週間だけの上映。もうこれを逃す手はないと

 いう思いで月曜日の夜だというのに日本橋まで行ってき

 ました。

          *

・2回目ですが、最初から最後まで最高でした。アメリカも

 日本と同じで息の詰まるような世の中であるということが

 よくわかる。ショーの演出、音楽、ダンス、舞台装置、

 ファッションそしてカメラワークそれらが緻密に計算されて

 いてメッセージとなって飛び出してくる。それが素晴らしい。

          *

移民なしなんてありえない

・このデイヴィッド・バーンのことばがずしりときた。

          *

・映画が終わって会場が明るくなったら拍手が起こった。

 こんなことは初めてだ。