だらだらばなし2

はじめて女性にたばこの火をつけてもらったのは、
高校3年の夏。近所の「あだち」という喫茶店
いま考えるとアホとしか思えないが、どきどきしてしまった。
そしておとといの「梅沢珈琲店」のつづき。
30代の女性が珈琲豆を買いにきた。店主とは
なじみらしく、こどものことなど親しくはなしを
していた。この女性は、高校生の時からのお客さん。
もう20年もの常連さん。「すこしませた娘やったなあ」
と店主があとでおっしゃっていた。ずーっとその娘の
人生を珈琲を通してみてきたんだな。わたしは店主にこういった。
「いろいろな出会いがあるんだから、そのことを書いたら本が
できるんじゃないの」って。