書物連鎖3

加藤晴之「蕎麦打」を手に入れた次の日、まだわたしは
本屋で文庫本を手に取っていた。現在は微熱に変わったが、
黒澤明」と名を打った本をかたっぱしから読んでいた
時期があった。この日は未読の文庫が目についた。
野上照代「天気待ち 監督・黒澤明とともに」と
黒澤和子「パパ、黒澤明」(両方とも文春文庫)を買う。
「パパ、黒澤明」めくってみると結婚式の写真が
飛び込んできたのだ。キャプションをみると

1976年5月 、和子は加藤晴之と結婚した

と書いてある。ひえー。こんどはおくさまの本ですか。
父→息子→嫁。知らぬとはいえ、3日つづきの書物連鎖。
それだけといわれれば、それまでのことなんだけれど。