せっかくの休日出勤が水のあわ。結局、納期が延びてしまった。
あの土曜日を返してくれ!……と叫んだところでね。
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吉川英治の自伝は「忘れ残りの記」である。うまい題名つけるなあ、
と感心した。どうでもいいことがあたまのなかに残っていることがある。
「へのさん」の由来もそうであるのだが、ここでは省く。
映画「青春の門」(古いなあ〜)のパンフレットに原作者の五木寛之が
書いていた。筑豊の映画ロケ現場に行った時のこと。地元の女子高生に
「映画のロケはここでやっているのですか」とたずねたら。その女子高生こそが
タエ役の大竹しのぶだったというはなし。確かにそれぐらいに大竹しのぶは
田舎の高校生に見える。こんなつまらないことがあたまの中に残っていた。
それにしても25年後の映画「黒い家」の大竹しのぶはすごかった。
こんな凄まじい演技をする女優がいるのかと思うくらい衝撃的だった。
その大竹しのぶを発掘した映画監督の本を見つけた。
田山力哉「小説浦山桐郎 夏草の道」(講談社文庫)
ちなみに映画「青春の門」で遅れてきたサユリストになったものが
わたしを含めて多数いることをここに記す。
- 作者: 田山力哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/11
- メディア: 文庫
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