秋山豊寛さんのことば

・ほんと久しぶりのブログ。このあいだになにをやっていたかといわれると
 いつもと変わらない生活があって。たまに酒飲んだりしてました。
・右手首が痛くってキーボードを打つのがつらいということはあります。
・きょうの毎日新聞朝刊

ザ・特集:「原発難民」となって−−元宇宙飛行士・秋山豊寛さん
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110728ddm013040137000c.html

・秋山さんは福島の田村市有機農業をしていた。
 福島第一原発から32km。 いまは群馬県自主避難して、
 原発難民として田を借りて農業に取り組んでいる。
・いま、なにを思うかと聞かれて

『経済成長がなければ、幸せになれない』という神話、いや、これは
イデオロギーですよ。このイデオロギーから脱却しない限りは、
今回のこの悲惨な事態の教訓を生かすことができないん
じゃないでしょうか。

ものが行き渡った先では、欲望を刺激するしかありません。だから、
必要ではないにもかかわらず、あたかもそれがないと暮らせない
ようにあおった。IT化もその一環ですよ。誰にとっての幸せ
なのかの問いかけもないままに、便利だということが呪文
になった。便利さとは電化することであり、その延長線上に、
エネルギー供給、すなわち原発があるわけです。

・経済成長という神話からの脱却。うんうん。エコポイントなんてまさに
 経済成長という神話だと思う。経済を活性化させるために政府が金を
 ばらまく。エコポイントを使ってほんとうに成長したのだろうか。
・これを読んでいてビッグイシュー170号に
 掲載された非電化工房 藤村靖之さんのことばを思い出した。

エコポイントで多くの人が大型家電に買い換えたことで、かえって全体の
電力消費量は増えてしまった。

・また、こんなことも言っている。

浜岡原発の停止をきっかけに、省エネ型エアコンの売れ行きが例年の
4倍になった。

・「オール電化」「地デジ化」なども同じ。経済成長とは関係なく
 ただ踊らされているだけではないのだろうか。
・もうひとつ秋山さんのことば

豊作の年もあれば、不作の年もある。株式会社が農業に参入するというけれ
ど、それは利益が目的であり、そもそも1次産業に単年度決算なんて
そぐわないわけです。

・これなんかも宮城県知事が野村総研と進めている漁業を会社にして
 漁師がサラリーマンになる。なんてことに意味のないことがわかる。
 「単年度決算」ね。たしかに1次産業は長いスパンで見ていかなくては
 だめだね。
・そんなことを考えながら、日本の経済はどうすればいいのか
 (わたしには似合わないことばですがww)
・でね、こんな本を買った。

「日本経済が何をやってもダメな本当の理由」櫨浩一 (日本経済新聞出版)
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20110724ddm015070009000c.html

日本経済が何をやってもダメな本当の理由

日本経済が何をやってもダメな本当の理由

・題名があんまりよくないけど、経済音痴のわたしにも読み易そう。
 バブル以降、日本の経済政策の失敗を検証しながら、どうすれば
 いいのか……というようなことが書いてありそう。
・最後に秋山さんのことば

平和な老後をおびただしく破壊されました。秋に稲刈りをしたら、
わら人形を作り、原子力ムラの人たちの名前を張って、くぎを打ち
付けたい思いです。

原発難民からしかでてこないような重いことば。