立川談四楼「談志が死んだ」

・それにしても気分の滅入る事件だな。
 どうしてこんなことができるんだろう。
 社会ってなんだろうね。
          
立川談四楼「談志が死んだ」(新潮文庫)読了。

立川談四楼「談志が死んだ」

談志が死んだ (新潮文庫)

談志が死んだ (新潮文庫)

・談志を知ったのはやなせたかしと一緒にやっていた
 テレビ番組 NHK「まんが学校」。Wikipediaで調べると
 1964年から1967年までというから、幼稚園から小学一年生
 だな。内容は覚えていないが立川談志やなせたかしという
 名前は覚えた。談志は一番最初に知った落語家なのか。
・子供のころは演芸番組をたくさんあってよくみていた。
 談志の落語をテレビで見た覚えがない。談志はいつも
 洋服で立って漫談をしていた。それが面白くないんだ。
 わたしが子供だったからなのか。
          
・落語自体はライブで聴いたのは5回ぐらいじゃないかな。
 談志の落語は観たことがなかった。興味はないわけでは
 ないんだが。それなのに落語の本は好きでよく読むのは
 どうしてなんだろう。
・落語と同じことが言えるのが、小津安二郎。映画は
 そこそこは観ているがあまり積極的には観ていない。
 それなのに小津に関する本は好きで読んでいる。
          
・「シャレのち曇り」があまりにも面白かったので、
 「談志が死んだ」を読んだ。こちらも負けず劣らずの
 読み応え。
・特に談四楼が談志からクビを言い渡されてからのこと。
 もう推理小説のようで。「なにが原因なんだ」と考え
 させられるのだが、なかなか謎解きになっていかず、
 悶々とさせられる。談四楼のなかに入ってしまったような。
          
・そういえば、談志のような奴がいたなあ。怒りっぽい割に
 あとからフォローはしっかりしてくるタイプ。