2024年をふりかえるー読書編

団地堂(長野市

・古本屋さんを思いがけず発見するとうれしくなりますよね。

 むかしは東京の私鉄沿線の小さな駅にはじめて降りて、

 駅前商店街を歩いていった先の横丁あたりに古本屋を

 見つけたりしたものでした。そういうことがなくなったなあ。

・あまりひとの行かないところを歩くのが好きなのですが、

 田舎のどこも営業していないような商店街の片隅に

 新刊書店を見つけたときにはびっくりしました。それも

 最近開店したような感じのお店。店の前を歩いているのは

 わたしだけ。

・また、峠越えの道を4時間歩いてきてみつけたブックカフェ。

 このお店は古本も売っていて、いい写真集がたくさん並んで

 いました。しかも安い!。きつねかたぬきにでもだまされて

 いるのではないかと思ったことも。

・古民家の古本屋を見つけたときは、おっと思ったのですが、

 土日のみの張り紙があってがっかり。副業として古本屋を

 しているのでしょうね。

・確実に地方では小さな新刊書店、古本屋、ブックカフェが

 増えています。

         *

・2月に伊那の「たけうま書房」と諏訪の「言事堂」に行って

 きました。どちらも古い知り合いで長野に移住して古本屋

 を再開しました。念願かなってのうれしい訪問でした。

・「言事堂」の店主がおっしゃってましたが「近くに新刊書店

 がないのでいままで新刊書店を利用していたお客さんが来て

 くれています」とのことでした。古本屋の役割を変わってきて

 いるのでしょうね。「言事堂」も郷土本など新刊にもちからを

 入れています。

         *

 

 ・『言の葉さやげ』茨木のり子河出文庫

  ……元本から48年かかっての文庫化。わたしの一番好きな本。

 

・『みんな不良少年だった』高平哲郎河出文庫

・『ブッダという男』清水俊史(ちくま新書

 

・『秘密と友情』春日武彦穂村弘新潮文庫

 

・『師匠はつらいよ』杉本昌隆(文藝春秋

 ……師匠はなかなかの文才があります。面白かった。

 

・『火打ち箱』赤木かん子 (フェリシモ出版)

 

・『かれが最後に書いた本』津野海太郎(新潮社)

 

・『ぼくの音楽武者修行』小澤征爾 (新潮文庫

 ……追悼。

 

・『編集者T君の謎』大崎喜生 (講談社文庫)

 ……もっと将棋関係の本を書いてほしかった。追悼。

 

・『時には漫画の話を』川本三郎小学館

・『昭和を点検する』保阪正康半藤一利講談社現代新書

 

・『詩の中の風景』石垣りん (中公文庫)

・『神戸書いてどうなるのか』安田謙一ちくま文庫

 ……散歩堂さんがXでこの本のことを書いていたので読んでみました。

・『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』

 宮田律(平凡社

 

・『落語の人、春風亭一之輔』中村計(集英社新書

 ……一気読み。ほんと面白かった。

 

・『南光』朱和之 (春秋社)

 ……翻訳は青秋部の中村加代子さん。大変な力作です。

・『輝け!キネマ』西村雄一郎(ちくま文庫

・『江戸前 通の歳時記』池波正太郎集英社文庫

 

・『談志のはなし』立川キウイ新潮新書

 ……これも一気読みでした。

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・まだまだ読みかけ、積読の本がたくさんあります。なのにまた本を

 買ってしまう。来年もよろしくお願いします。