永島慎二雑記28

吉祥寺の古本屋「百年」による。ここの品揃えのよさには
圧倒される。こんな古本屋やりていなあっていつも
思わせてくれる。ここで「季刊 本とコンピュータ」の8号
(1999年春)を見つける。探していたんだよ、この雑誌。
やっと出会えた。というのも永島慎二の「ある道化師の一日」が
載っているからである。年老いたピエロの朝起きてから
夜眠るまでをたんたんと描いている。絵のうまさは相変わらず。
仕事のオンとオフでの微妙な内面の動き。いつも描かれている
ピエロは達観してさとりを開いたような感じもする。
「ある道化師の一日」は、62歳永島慎二の最後の漫画である。