・苗代っていう同級生がいまして、なんというのかな周りの人を吸い込んでいくと
いうか敵をつくらない、懐の大きなやつでした。古ツアさんに接したときに
苗代に似ているなと思いまして、 わたしの人生のなかであった二人目の
傑出した「大きなひと」。
古本屋ツアー・イン・ジャパン
http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/
・ブログを読んでいればわかるように、毎日のように各地の古本屋にでかけていて、
お店の写真と本棚の細かいレポートを書き綴っている。古本界の宮本常一といって
いいのではないか。
・古ツアさんとは「古本ナイアガラ」でご一緒させていただいた。ことしは、外市や
古本ゲリラ、横浜六角橋の一箱古本市にも出店されて古ツアさんからいくつか本を
買いました。早川義夫「たましいの場所」(晶文社)もそのひとつ。
・前置きがながくなりましたが、そんな古ツアさんが行ったことのない古本屋に
行ってみようと旅にでたのでした。ひとつは和歌山。これは失敗。検索して調べると
一軒の古本屋があったので行きました。閉まってました。帰りに大阪の古本屋を覗いて
肩を落として帰ってきました。
・もうひとつが沖縄。「古本の雑誌」を読むと古ツアさんは行っていない。ということで
沖縄へ!
*
・10月22日-25日 沖縄古本ツアー 那覇→名護→辺野古→コザ→那覇
・那覇に夕方5時着の飛行機だったので、急いでモノレールに乗り換えて、牧志へ。
市場の古本屋 ウララ
市場の古本屋 ウララ
http://urarabooks.ti-da.net/
・国際通りから市場中央通りから入り、牧志公設市場のすぐ横にある。まわりの食品店
の間に並んでいるのだが、違和感がない。思っていたより小さいお店。100円の
文庫本や沖縄のツアーガイドなどが充実していた。それにしても雰囲気のいいお店。
自分が店を持つとしたらこんなお店がいいなあ。腹が減っているので店主の宇田さん
から沖縄そばのお店を教えてもらうが、ぐるぐる回ってもわからず、もう一度店に
戻って再度挑戦して見つけました。それくらいここらの道の入り組み具合が
おもしろかった。詩とファンタジー「山之口獏特集号」を購入。
*
・次の日に向かったのが、ちはや書房
ちはや書房
http://chihayabooks.ti-da.net/
http://www.chihayabooks.com/
・国際通りから海のほうに行ったところ。ここのお店は広くてたくさんのジャンルの
本が並んでいた。この店も好きなだな。店主からは、コザのホテルや古本屋、
沖縄食堂の情報をたくさん教えていただきました。沼田元気「ぼくは盆栽」、
ジムジャームッシュ「コーヒー&シガレット」パンフレットを購入。
・そうそう、思い出した。わたしは20年前の古本屋地図帳を持って行って、
残っているお店はどこかを教えてもらったんだ。ほとんど残っていなかった。
*
・ちはや書房の通りをふたつ海よりに行ったところが言事堂。
・何といったって、この沖縄家屋。ちょうど屋根のペンキ塗り替えとのことで
白色があざやか。アート系の本がところせましと並んでいる。店主の宮城さんと
は、不忍のことなどいろいろとはなしをさせてもらった。上西重行「シマ猫日記」
ポストカード集を購入。
*
ロマン書房
・ちはやさんに教えてもらったお店。レコードやCD、タレント本などごちゃごちゃ。
こういう店も東京にはなくなってしまったな。エロ本の棚から「尾形亀之助詩集」
(思潮社)を見つけて300円で購入。
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コザ すばる書房
・コザには一度行ってみたくって、ちはやさんや言事堂さんおすすめのデイゴホテル
に泊まった。住宅街にあるすばる書房に行ったが閉まっていた。
*
・桜坂劇場や壺屋書店にも行きました。これも言事堂さんに教えてもらった与儀公園
にある山之口獏の詩碑を見て、近くの沖縄県立図書館にある山之口獏文庫にも
行ってきました。複製ですが、詩の原稿を見せてもらいました。きちんとマス目に
丁寧に一字づつ書いてあって、それが何枚も推敲したり、書き直してあったり。
時間があればもう少しゆっくり見たかった。
*
・国際通りの沖縄刊行書籍のたくさんあった新刊書店がみつけられなかったのは、
ちょっと悔しいけど、いい古本屋さんに出会えて帰ってきたらすぐに沖縄にまた
行きたくなりました。
・沖縄では月に一度は、古本イベント行なっているそうです。
*
・那覇で一箱古本市があります。
2013年2月23日
「えきまえ一箱古本市&こども古本まちぐゎー」
http://ameblo.jp/ryukyubookparty/entry-11414055704.html