宇田智子 『本屋になりたい』

 

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書)

本屋になりたい: この島の本を売る (ちくまプリマー新書)

 

 

・いまごろになってこの本を読むなんて申し訳ない。

・あれはいつだったのか、不忍の一箱古本市の時だったか。

 古書ほうろうで豆ちゃんから「こんど那覇で古本屋を

 はじめる宇田さんです」と紹介されたことがある。本人を前にして

 「へえー、凄えなあ」と思わず口に出してしまった。

・この本を読むと宇田さんの決意がわかる。古本屋をはじめるに

 あたっていろいろなことをひとつひとつ丹念に考えて行動して、

 市場のひとや同業の沖縄の古本屋さん、お客さんの輪を広げていく。

 うらやましいなあと思う。

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・この本にもふれているが「市場の古本屋 ウララ」の前にある第一牧志

 公設市場の建て替え工事が6/17からはじまる。ウララと市場の通りは

 アーケードになっている。いまそのアーケードを残すのかどうなのか、

 解決にいたっていないようだ。アーケードがなくなるとどうなるのか。

 いまのままでウララはやっていけないのではないか。強い日差しや台風

 にさらされて。

・「市場中央通りアーケード協議会」が立ち上げて、アーケードの再整備 

 を目指していくようだ。興味のある方はTwitterで @arcadegwa

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・それに伴い音の台所さんが市場のねこを題材にしたリトグラフ展を

 東京明大前の七月堂古書部とウララで開催します。

oto-kitchen.comoto-kitchen.com

・20年ほど前になるか那覇にはじめて行ったのは。強烈に印象に残った

 場所が、壺屋通り、那覇バスターミナル、そして牧志第一公設市場。

 壺屋通りの裏道に雰囲気のよい古い赤瓦の家があったのだが、その後

 なくなってしまったのかいくら歩いてもあの風景を見つけることができない。

 ゆいレールの旭橋で降りてあの歩道橋を渡ったら那覇バスターミナルが

 なかった衝撃。それに牧志第一公設市場まで。

・築地もしかりだが、いちどあの密度の高い市場の雰囲気をなくしてしまったら 

 再現は絶対にできない。何年かさきに牧志第一公設市場はもどってきたとしても。

・どことは書かないが立て替えて観光地で港町でありながらさびれて

 しまった市場がある。 なんで観光に活かせなかったのか、行政の怠慢だよ。